Uさんのこと
      2015 / 09 / 30 ( Wed )
      今朝のお散歩中、東海大からピアノの練習らしき演奏が聞こえてきました。

      あれ、これは・・・・。

      モーツァルトのピアノ協奏曲第20番。

      この日が6回目の命日の、Uさんがお好きだった曲。

      単なる偶然だったのかもしれないし、

      単に私の聴き間違いだったのかも。



      今日はUさんにいただいたリリー・クラウスのモーツァルトをかけよう。

      そして今、ぐっすり寝静まった犬たちの傍らで、一人聴いています。





      Uさんは、経営者でいらっしゃいました。

      上京される際、お父様からは、


      「やると決めたからには身を粉にして働け。

       一人前になるまで、実家には帰ってくるな。」


      そう言って送り出されたの、と笑っておっしゃったことがあります。





      Uさんが、私用で急遽お仕事をお休みしたのは、10年間でわずか一度だけ。

      高齢の愛馬が倒れたと牧場から一報を受けた時だけだったと伺い、

      サボり魔の私は心底驚き、自分を恥じました。


      Uさんにとって、愛馬はまさにご自身の子供と同じでした。


      9月から2ヶ月間、毎日欠かさず仕事を終えると厩舎に車を走らせ、

      午後8時から早朝3時まで寝袋持参で看病に通い続けました。


      (私はここまではできない・・・・・)


      つくづく思うほどの献身ぶりでした。


      いつか、こんなことを話してくださったことがあります。


      この馬とは、父が亡くなってまもない頃出会ったの。

      どれほどこの子に救われたかわからない。






      血を分けた子供のように、慈しみ、ありったけの愛情を注がれました。

      とりわけ、愛馬が倒れ亡くなるまでの2ヶ月間は、何をおいても

      馬を最優先されました。

      お一人でクリニックを経営するお忙しいお立場にありながら、

      誰にも迷惑をかけることなく、お仕事と看病をしっかり両立されていました。

      本当にあっぱれな方でした。



      周囲にいたほぼ唯一の経営経験者であられるUさんに、

      私は敢えてチームウィル立ち上げについてご相談することはありませんでした。


      長年の会社勤めに終止符を打ち、全くの異業種で起業を考えている

      なんてことは、とても言えませんでした。


      商売は甘くないのよ!


      Uさんに厳しい現実を指摘され、自分の士気が下がることは

      避けたかったのだと思います。




      でも、今でも折に触れて思う時があります。

      もしUさんにチームウィル立ち上げをご相談していたら、

      どんなアドバイスをくださっただろう、と。


      foodpic6442462.jpg







      foodpic6442419.jpg






      foodpic6442430.jpg





      foodpic6442437.jpg






      foodpic6442438.jpg





      foodpic6442454.jpg







      foodpic6442461.jpg


      でも、ほんとはなんとなくわかっているのです。




      私が幸運にも垣間見ることができたUさんの行きざまに、

      ヒントは無数にあるのだと。




      Uさんの、6度目の命日に寄せて。



      01 : 43 : 34 | つぶやき | page top
      | ホーム |