ご無沙汰でした。
      2015 / 09 / 25 ( Fri )
      誰しも、苦手な季節がおありでしょう。

      私は、ちょうど今の季節、

      どこからともなく、ふわり沈丁花の香り漂う今の季節が

      ちょっと苦手です。


      5年前。


      庭に出て、これは悪い夢だ、悪い夢なんだ、と言い聞かせ続ける私の元に、

      沈丁花の香りが風にのって運ばれてきました。


      (私の犬が死んだというのに・・・!)


      大好きだった沈丁花の香りまで、いまいましく感じられました。


      愛犬のいない見知らぬ世界に、自分だけが取り残された、

      そんな、ちょっと形容しがたい感覚が呼び起こされるのかも?しれません。



      そんな苦手な時期に、立て続けにゴンタ、続いて大切なお友達犬が

      体調を崩しました。

      2頭とも、一時は予断を許さない状況でしたが、信頼できる先生に往診に

      きていただくことができ、現在はだいぶ復活し安堵しました。


      そのようなこともあり、ここしばらくブログをアップする心境にはとてもなれず、

      更新をお休みしてしまいました。

      お写真アップを楽しみにしてくださっていたご家族の皆さまには本当に

      申し訳ありませんでした(>_<)




      急に体調を崩してしまった私とモフ男の大切なお友達犬は、

      どうやら急性膵炎の疑いが濃厚だったようです。

      ママさんより一報をいただき、症状を伺った際、嫌な予感がしました。

      ベリーと同じ、急性膵炎の可能性が否めない気がしたのです。

      とにかくすぐに青空先生にご連絡を!!

      私がお伝えできたのは、ただこれだけでした。


      シルバーウィーク中で休診中の病院が多い中、

      早朝にもかかわらず駆けつけてくださった青空先生の適切な治療の

      おかげで、その子の命は救われました。

      本当に本当によかったです。


      あの朝、ママさんが私にお電話くださったこと、

      もし膵炎であれば一刻を争う状況、との私の言葉を受け入れてくださったことに

      ただただ感謝です。



      私は、もう二度と自分の犬や周囲の子を膵炎で亡くしたくありません。

      膵炎で亡くしてしまったベリーでの辛い教訓が、もしわずかでも他の子に

      役立てていただけるなら、これほど救われる思いはありません。


      前述のママさんが、うれしいお言葉をくださいました。

      ベリーは、きっと多くの子の命を救っていると思う、と。


      ああ、どうかそうであってほしい!


      愛犬の死を無駄にしないとは、まさにそういうことだと思うから。




      最近、周囲に過去膵炎の疑いで入院・治療を受けていた子が

      予想以上に多い事実を知りました。

      急性膵炎は、確かに致死性が高く、獣医師でも胃腸炎との判別が難しい

      やっかいな病気ではあります。

      でも、早い初期の段階で治療に入れた子は、生存率が高い印象を受けます。


      病院側に、心配性の飼い主と思われてもいいのです。


      下痢や嘔吐、食欲不振で通院した際、主治医に一言確認されてみてください。


      「膵炎の疑いは本当にないのでしょうか?」


      主治医がそう判断する根拠まで、しっかりと。


      主治医の見解に不安が残る場合は、とりあえず簡易検査キットで

      膵炎の可能性があるかどうか確かめたいと申し出ていただきたいです。

      img002.jpg
      ※こちらは、ゴンタが受けた簡易検査キット(スナップ・cPL)の結果です。




      もしこちらで陽性と出た場合は、多くの獣医師が即膵炎の治療に入ること
      と思われます。
      もちろん、陽性=膵炎とは限りませんが、膵炎の疑いが高いとみて
      先行して治療に踏み切るケースが多いでしょう。
      (※レントゲンやエコー検査により、他の疾患の可能性を排除した上で
       治療に入ることが望ましいですが。)



      もう一度書きます。

      私たち家族は、膵炎の可能性を常に頭に入れておくべきだと思います。

      それが、一刻も早い治療につながり、

      結果、愛犬の命が助かる確率が高まるからです。



      お客様犬に14歳で重症の急性膵炎になり、

      搬送先の夜間救急病院で輸血を受けて、見事カムバックした子がいます。
      (現在16歳)

      確かに急性膵炎は恐ろしい病気ではありますが、

      早い発見、適切な治療で助かる命も少なくないと感じます。


      特にシニア犬の場合、性別、肥満、高脂肪・高たんぱくの食事摂取の
      有無に関わらず、「急性膵炎」発症リスクは高い傾向にある気が個人的には
      しています。
      (※その中でもとりわけ、ベリーのように若い頃から胃腸が弱く、食が細く、
        太りにくい体質できた子が、中高齢期に入り、食欲が増した時は
        食事やオヤツ投与に注意を要します。)




      膵炎にかかる可能性はどの子にも等しくあることを、

      こちらをお読みくださった愛犬家の皆さまの頭の隅にでも

      おいていただけますと幸いです。


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      ベリー (2010年9月22日 牧場にて)
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