またまた歯肉のおはなし
      2015 / 08 / 28 ( Fri )
      ここ数日の雨にひっそり身を潜めていたセミたちが、
      昨日から「いざ!」とばかりにミンミンミン。
      雨があがってよかったね




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      つい先日はじめて知りました。

      東大(リサーチキャンパス)でハスの花が拝めることを。





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      おそらく見頃は、7月中旬~8月中旬頃でしょうか。





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      でも、ちらほら遅咲き組がいてくれてよかったです
      (この子、今朝はほんのり開花してはりました






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      場所はこちらの銅像の下。




      この銅像は、駒場で航空研究所の再建と施設充実に尽力された
      斯波忠三郎氏を記念して作られたものだとか。

      疾走する人間のスピード感が飛行機をイメージさせ、
      「日本の飛行機研究がついに離陸した」
      そんな感動が込められている

      と、碑にありました。


      foodpic6355390.jpg

      そうか、そうだったのか・・・・。


      ポージングの謎がやっとクリアになった朝。




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      さて、今日はまたまた歯肉の話題です。


      3週間ほど前に、フィンちゃんママにお付き合いいただき、
      無麻酔で犬の歯石取りを専門に行っておられるクリニックに行ってまいりました。
      (フィンちゃんママ、せっかくのお休み日にどうもありがとうございました!)




      モフ男の口内をのぞいた瞬間、「過形成がみられますね。」と先生。


      やはり遺伝的にコリー、シェルティーに多い、
      歯肉が歯に覆いかぶさるように増殖(過形成)していく「歯肉過形成症
      (=歯肉増殖症)」でしょう、と。


      現在、まだオペは必要ない段階とみられるが、
      歯肉に刺激を与えないよう、歯磨きは歯ブラシではなく
      ぬれタオルやガーゼで行うこと。
      歯磨き後のデンタルパウダーも、歯ブラシではなく指で濡るように、と。

      foodpic6355437.jpg

      早速実践。


      先生曰く、歯磨きの一番の目的は、歯の表面のネバネバ(プラーク)を
      取り除くこと。
      歯ブラシを使うと、「磨けた気」になってしまいがちだが、
      実は歯並びがヒトと犬では大きく異なるため、
      考えている以上に歯ブラシが届いていないことが少なくない。

      更にモフ男のように歯肉が過形成の子の中には
      歯ブラシを止め、より刺激の少ないタオルやガーゼに替えて
      歯磨きすることで、歯肉がすっきりする可能性もあり、と。





      よし、それならば!と
      3週間近く濡れタオル&指でデンタルケアを続けてきましたが・・・


      foodpic6355370.jpg

      やはり3日に一度は、プラウト(ソフトタイプ)で
      歯と歯肉の境目をほんの軽くなぞるようにしています。






      さてここで、モフ男の歯肉の変化の有無をお写真でチェックしてみましょう。
      (お見苦しいですが、ご容赦を

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      7月19日
      (朝晩2回の歯磨き(歯ブラシ)を2週間続けた後。)





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      8月2日
      (朝晩の歯磨き+デンタルパウダー&ジェルを3週間続けた後※歯ブラシ使用)







      IMGP4961.jpg
      8月27日
      (同上 ※歯ブラシは使用せず、濡れタオル使用&指での塗布)



      歯肉の赤みはだいぶ治まった気が!


      まぁ、歯肉の腫れ具合には変化見られずですが




      ここ最近感じたことですが、ご家族がそうと認識されていないだけで、
      実は歯肉過形成気味の犬は、案外身近にもいるのでは、と。

      歯肉過形成自体は、犬が特に痛みや違和感を感じることもないため、
      私のように「この子はもともとこういう歯肉なのね。」と
      やりすごすケースが多いのかもしれません。

      歯肉過形成は良性ですが、一番心配されるのが、
      歯肉が歯に覆いかぶさるように増殖することで
      歯周ポケットが深くなり、結果歯周病が進行しやすいこと。
      「実は歯槽骨が溶けていた!」という事態に発展しかねない
      点が一番怖いです
      (オペで増殖した歯肉を切除したとしても、再発の可能性が
      ある点もちとやっかい)


      ご参考までに、主治医より教えていただいた歯肉過形成(増殖症)に関する
      医学専門誌の説明箇所をご紹介いたします。



      歯肉増殖症

      犬の歯肉に加わる数々の刺激(プラーク、咬むおもちゃなど)によって発生する、
      慢性的な歯肉上皮の不正な肥厚と粘膜下組織の繊維性結合組織の増生を
      特徴とする非腫瘍性増殖性炎症である。
      歯肉増殖症は歯肉全体、前歯部、臼歯部などに多発性または
      びまん性に発生する。(中略)
      家族性に発生することが知られており、シェットランド・シープ・ドッグ、ラフ・コリー、
      ボクサー、グレートデン、ダルメシアン、ドーベルマンなどは好発犬種
      である。
      人は女性で歯肉増殖症が多いとされているが、犬では雄雌差は認められない。
      好発犬種では、3~4歳齢から歯冠が歯肉で覆われ、仮性ポケットが形成される。
      仮性ポケット内にプラークが蓄積し、炎症が根尖方向に進行することで、
      真性骨下ポケットが形成される。同時にポケットより根尖部では、
      歯根膜狭小化と歯根膜および骨内繊維の高石灰化を引き起こす。
      増殖が激しい場合には、腫瘍と誤診されることもある。
      画像診断では歯根周囲の海綿質骨の粗造な硬化所見が認められる。
      一方、腫瘍性腫瘤は限局性で、局所の歯根膜腔拡大などを認める。
      確定診断は病理組織検査による。

      出典:Veterinary Oncology No.2より一部抜粋



      好発犬種のコリーで、1歳前から半年近く毎日仔牛の
      リブボーンを1~2本を好んで食し、
      4歳すぎから歯肉が腫れはじめたモフ男は、
      まさに該当しまくり・・・。



      いずれは、歯科専門医で画像診断を受ける必要ありと考えていますが、
      ひとまずデンタルケアを続けて様子を見ようと思います。

      ちなみに、Dr.Yujiroの効果か歯磨き効果はわかりませんが、
      現在口臭は全くせず、唾液も以前よりサラサラになりました。

      クリニックの先生曰く、この唾液の質なら大型犬のモフ男は
      本来歯石がつきにくいハズ。
      恐らくしっかり奥歯で物を噛んでいないのでしょう、と。
      (しっかり噛んで食べている大型犬の子は、
       歯磨きせずとも歯石がつきにくいとのこと。)

      歯石取りに効果的として教えてくださったのが、

      鶏の骨付きもも肉を生で与えること。


      えっ、とひるむ私に、毛艶のツヤツヤしたフラット君がバリバリ骨付きもも肉を
      食べている動画を見せてくださいました。
      (ご家族がモモ肉を手に持ちながら与えておられました)

      フラット君は、なんと御年15歳。
      歯石のない、とても綺麗な歯を保っているそうです。



      が、お腹の弱いモフ男には、生肉はいかんせんハードル高すぎと
      お伝えしますと、代替案として七面鳥のスジかアキレスを
      フロスがわりに与えるとよいと教えてくださいました。

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      ひとまずクリニックで販売されていたスジをゲット。






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      楽しみながら、しっかり顎をつかってカミカミすることで
      唾液の分泌を促し、口内環境を良くするスグレモノとのこと。





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      はよおくれ♪






      foodpic6353489.jpg
      うむ、たしかに奥歯をしっかり使っています。





      foodpic6353491.jpg

      ヨダレも凄し・・・・。


      ※上のお写真では写真を撮る都合上、片手で与えていますが、
      先生から注意されたのは、与える時は、必ずヒトがオヤツを両手で
      しっかり持ち、手を床につけて低い姿勢であげること。


      高い点から与えると、犬が上向きになったり、
      首を激しく横に振るなどして首の後ろに負荷がかかるので
      避けましょう、と。
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      ちなみに、先生はペンチ(100均ショップのものでOK)の使用を
      お勧めくださり、実際に使わせていただきましたが、うーん・・・。
      モフ男の口がペンチの先にぶつかって傷つけないかヒヤヒヤ。

      ですので、food aggressionもなく、食べ物にガッつきもしないモフ男には
      注意しつつ素手で与えています。

      頻度は、最初は週に2~3回。
      その後は隔日(←現在ココ)で、お腹に特に問題なければ毎日1本
      あげていく予定です。





      頸椎への負担関連でもう一つ。

      オモチャを私たちが持って引っ張りっこ遊びをする際も、
      あまり激しく首をぶんぶん振らせない方がよいとのことでした。
      また、犬が自発的にブンブン振り回すならまだしも、
      私たちがオモチャを咬ませた状態で、故意に左右にブンブン
      振るようなことは頸椎をいためかねないため絶対にNGと。


      foodpic6065446_20150829010859bd4.jpg

      心せねば。





      いやほんと、デンタルケアの大切さを身に染みて感じました。
      わんこと暮らす皆さん、お互い愛犬のお口ケアを
      神経質になりすぎずにがんばって継続しましょうね




      (一言)

      前述のクリニックは、無麻酔下での歯石除去を専門とされています。
      が、保定は基本家族が行うようです。
      (サポートにお一人ついてくださいますが、保定技術はいまひとつ・・・)

      お電話で予約した際は特に言われませんでしたが、
      実際は、来院する大型犬の8割が施術できずに終わるとのこと。
      理由は、嫌がる犬をしっかり保定できないため。
      すべり止め用マットも大型犬には少々小さめで、
      こちらのクリニックの対象は実質的には小型犬かな、と感じました。

      極力ストレスをかけないように・・というのがクリニックのスタンスの
      ようですが、無麻酔下での歯石除去を30分という短い時間で
      されるのであれば、獣医師の他にしっかり保定ができるスタッフを
      お一人置いていただけるとありがたいな、というのが一大型犬飼いの
      本音です。

      私のように、ある程度時間を要しても、(愛犬に我慢を強いても)、
      しっかり歯石を取っていただきたい、と考える大型犬飼いの方は
      自宅に出向いて無麻酔で歯石除去をしてくださるドッグハイジニストさんなどの
      ような方にお世話になるのも一計かもしれませんね。

      そういば、昨年お世話になったドッグハイジニストさんから
      教えていただいた、歯科専門病院の花小金井動物病院

      こちらは抜歯せず、できる限り歯を残す治療を行っておられるとの
      ことでしたが、サイトによれば無麻酔下で歯石除去に加え、必要に応じて
      歯周ポッケト内の洗浄、排膿、貼薬なども行っていただけるそうです。
      個人的にとても気になる病院の一つです。
      (ちなみに、料金は歯石除去から歯周ポケット内の貼薬までで
      大型犬で約1万円弱だそう。)



      最後に再三書きますが、無麻酔下での歯石取りに反対する
      獣医師は多いです。
      私は、現在のモフ男の口内環境では、デメリの方が少ないと
      判断し施術いただきましたが、けっして推奨するものではありません。
      各々メリデメを検討の上、慎重にご判断いただければと思います。


      (参考)

      日本獣医学会Q&A 無麻酔下の歯石除去について

      無麻酔で歯石をとる?!(日本小動物歯科研究会)





      今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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