盲導犬刺傷事件に思う
      2014 / 08 / 30 ( Sat )
      先月さいたま市で、出勤途中の全盲の男性が連れていた盲導犬が、
      何者かにフォークのようなもので刺されてケガをしていた、
      とのニュースが先日報じられました。
      (ユーザーの男性は事件直後は全く気づかずに出勤され、
       職場の同僚に相棒犬の流血を指摘され、発覚したそうです。)


      「盲導犬は、ユーザーに危険を伝える際などを除き、
       むやみに吠えないよう訓練されており、
       事件当時も吠えるのを我慢したとみられる。」



      こういうフレーズを読むたび、一頭の盲導犬の死を思います。
      前にも記事で触れましたが、私がお世話になっている鍼灸師の先生の
      かつてのご友人とその相棒であった盲導犬の身に起こった悲劇を。


      仕事中にノーリードの犬に噛みつかれ、深手を負ったものの
      一声も鳴かず、動じた様子を見せなかったがために全盲でいらした
      ご友人は犬に襲われたことに全く気付かず、そのまま歩き続け、
      周囲に「犬が血を流していますよ」と指摘されてはじめて
      事態を知った、と冒頭の事件と状況が同じでした。
      残念なことに、懸命な治療もむなしく、この子はケガが原因で
      命を落してしまいました。
      その後ご友人はひどくふさぎ込み、重度の鬱を患ってしまわれたと・・・。



      今回は、加害者がヒトである事件性ゆえ(と、被害に遭った盲導犬が
      回復したこともあって?)ニュースに取り上げられたのでしょうが、
      お叱り覚悟で書きますが、軽傷とはいえないアクシデントに
      見舞われる盲導犬が皆無だとは、私はどうしても思えません。


      鋭利なものでぶっさされても、他犬に深手を負わされても、
      一言も鳴かない、吠えない。
      血の通った動物なのに・・・。




      生まれつき、「自己防衛行動」があまりみられない子犬はいるでしょう。

      でも動物である以上、苦痛や危険に対し回避行動を選択する
      「自己防衛本能」が皆無な犬はいないはず。
      ほとんどの動物において「身体的な侵害刺激=苦痛」であり、
      嫌悪刺激とみなすのが一般的ですが、そもそも苦痛から
      逃れようとする、すべての動物が持ちあわせる条件反射的な
      「防衛本能」を徹底的にspoil する手法とは
      一体どんなものなのか、単純に知りたいですね。



      「むやみに吠えないような訓練」とは、一体どのようになされるのか、
      ご存じの方がいらしたら、ぜひ後学のためにコメント欄にてお教え願います。

      ただし、盲導犬に関する必要性云々の議論や、
      「厳しい適性検査を経て、そもそも吠えない子犬を選んでいる」
      などといった趣旨のコメントはすみませんが今回は
      ご遠慮いただけますようお願い申し上げます。
      15 : 40 : 30 | つぶやき | コメント(13) | page top
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      コメント
      --吠えない--

      私も、この盲導犬の事件を知った時には怒りと憤りを覚えました。
      盲導犬(器質、吠えない)と知りつつ狙った悪意に満ち卑怯千万、許せませんね。
      不幸中の幸いと書くのも、なんだか躊躇われますがホントに軽傷でよかったです。

      さて、うちの毛玉クン、我が家にきて11年半たちますが吠えません。全くと言っていいほど(成犬)、声を聞いたことがありません。

      一番に教えたのは、お座りでもお手でもなく「吠えるな」と「トイレの場所」でした。山ん中の一軒家でなかったし、近隣にご迷惑がかからないようにという配慮からですね。

      躾は、小さな彼が来たその日から始めました。
      2ヶ月弱くらいだったかなぁ?アンアン!、ヒンヒン!と、「遊べ」「ゲージから出して」と要求コールをしてくるわけですが、「アンアン」の「ア」の字でスグにマズルをつかみ「吠えるな」と低くゆっくりリーダー目線で根気良く教えました。
      う〜ん、1ヶ月か2ヶ月くらいで完璧になったかな。でも例えお風呂に入っていても、鳴き声をきけばすっ飛んでいきましたがね(笑)。
      そのかいあって、まったく吠えない子になった訳ですが、今になっては彼の声を奪ってしまったと後悔も少しあります。
      一度でいいから、お腹からのワン!って吠え声を聞いてみたいなぁ、って。
      ラッシーみたいに、鼻をならす声?しか知りませんからね。
      知らない人が勝手に敷地内に入っても、ウンともスンとも言わないのもカンガエモノですし。爆睡していることも^^;

      ちなみに、それ以後教えたのは、主人に服従です。敏感な手足先、どこを触られても文句を言わない、ですね。あとは一般的な躾でしょうか。

      by: デュークママ * 2014/08/30 18:08 * URL [ 編集 ] | page top
      --デュークママさまへ--

      コメントありがとうございます♪
      程度の差はあれ、盲導犬に対する傷害行為は、
      実は表沙汰にならずとも、私たちが思っている以上に存在するのでは・・・
      というのが個人的印象です。


      確かにデューちゃんも吠えませんよね!
      なるほど、最初からその方法でびしっと躾されたのですね。
      モフ男は時すでに遅し、です(汗)

      日常生活では、全くといってよいほど吠えない
      デューちゃんも、他犬にガブリ!と思いっきり
      咬まれ時は(実際にはママさんが目を光らせておられるので
      まずないでしょうが)、ヒャン!と悲鳴をあげて
      身をかわそうとするのでは。
      それが苦痛から逃げようとする、すべての動物の
      条件反射、当然の防衛反応だと思うのです。


      盲導犬は、その行動をとらない。
      (またはとらない子が多い)
      ユーザーに危険が迫っている時に吠えて知らせる以外は、
      極力吠えないよう訓練されているからだと耳にします。

      自分が身体的危害をくわえられても吠えないでいられる
      犬に仕上げるために、育成団体は一体どんな手法を
      用いているのでしょう?

      なんらかの方法で、苦痛を感じても動じないような訓練が
      なされている、と考えるのが普通だと思うのですが、
      はてその方法とは如何に???

      前から気になって気になって仕方なかったのですが、
      とうとう記事にしちゃいました。
      by: だい * 2014/08/30 21:01 * URL [ 編集 ] | page top
      --管理人のみ閲覧できます--

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      by: * 2014/08/30 21:37 * [ 編集 ] | page top
      --吠えるのがいけないのではなく・・・--

      痛みを堪える訓練と言うのは無いらしいですね。http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014083102000124.html

      盲導犬でも吠える場合はあるようです。
      http://www.guide-dog.jp/faq-category/guidedog_knowledge/

      盲導犬訓練士の多和田さんによると、「吠えるのがいけない」のではなく、その瞬間、「視覚障害者の方から意識がそれるのがいけない」ということらしいです。そして、生後4ヶ月ではまだ「ノー」を教える段階ではなく、「グッド」のみを教えるべきなのだそうです。盲導犬であっても普通の犬と同じで、快を好み、不快を避けるものであり、何より大切なのは手を伸ばせば「そこに居る」ということだそうです。
      by: エアウーマン * 2014/09/01 00:17 * URL [ 編集 ] | page top
      --エアウーマンさま--

      エアウーマンさま

      コメントありがとうございます♪

      リンクいただいた、東京新聞の記事は私もチェックはしておりました。

      関西盲導犬協会のブログには、「盲導犬も痛みを感じれば当然悲鳴をあげる」
      とありますが、私が実際に見聞きした盲導犬の姿からは、
      ブログの声明文とは若干異なる印象を受けます。
      育成団体、協会ごとに多少訓練手法が異なることは理解の上ではありますが、
      正直これらの声明文のみでは会得するに至らず・・・。


      大ベテランで著名な盲導犬訓練士、多和田悟さん語録をご紹介くださり
      ありがとうございます。
      つまりこういうことですよね。


      「吠えた瞬間、ユーザーから意識がそれてしまわないよう
       ハーネスを装着されている間は、むやみに吠えないよう訓練する。」


      これはそのとおりでしょう。

      私が知りたかったのは、これを習得させるために実際にどのような手法で
      吠えてよい(吠えるべき)ケース、吠えてはいけないケースを
      教え込んでいるのか、です。

      混雑するバスや電車の中で尻尾を踏まれる、
      ぎゅうぎゅう身体を圧迫される、心ない不届きな輩に
      体や頭を叩かれる、お腹や腰を蹴られるなどなど・・・

      こういった、訓練所の外で遭遇する可能性が十分想定される
      突発的な(時に悪意ある)身体的接触に対し、団体は本当に
      訓練上考慮していないのでしょうか?
      私は育成団体が、そんなナイーブな対応を取り続けているとは、
      どうしても思えないのです。


      今回のさいたまの被害犬や記事で触れた盲導犬が、身体に傷を
      負っても一言も悲鳴をあげずにいたのは
      「ハーネスを装着していたから」なのでは??

      そんな疑問がますます強まるばかりです(^_^;)


      余談ですが、以前NHKプロフェッショナル仕事の流儀で
      多和田さんが登場されましたよね。
      「犬語で話そう。」と穏やかに笑う多和田さんのファンになりました。
      ご自身の愛犬(確か柴犬)には、敢えて訓練は入れておられませんでした。
      のびのび歩く柴さんと多和田さんの2ショットが印象に残っています。
      by: だい * 2014/09/01 11:38 * URL [ 編集 ] | page top
      ----

      盲導犬を連れた視覚障害者の人が混雑する電車やバスに乗るものなのでしょうか?
      混雑した状況下の揺れる電車の中で犬の尻尾を踏むなと言う方が無理があると思いますので、初めからぎゅうぎゅう詰めの電車やバスに乗ることは想定していないのじゃないかという気がします。

      犬が強烈な痛みを感じた時に鳴かないと言うケースはけっこうあります。その理由が恐怖なのかショックなのか分かりませんが、うちで飼っていたシェルティが八つ当たりで種オスに咬まれて骨が見えるような状態であった時、悲鳴を挙げなかったと思います。

      犬が痛みを感じた時に吠えないように訓練するということに一番長けたのは闘犬訓練士だろうと思いますが、残念ながら、闘犬をやるような人はNETに通じていることが
      滅多に無いので詳細は分かりません。

      闘犬のルールで、声の発し方に各バリエーションがあり、強い犬は無声で戦います。鳴けば負けてしまう世界なので、なんらかの訓練方法はあるのだろうと思いますが、生来の気性も大きく影響します。盲導犬の訓練に使われる犬種は元来、吠えることが少ないラブのような猟犬が多く使われていますので、コリーのように吠える回数は多くないのですが、状況に応じて吠える吠えないを判断させているのか、ハーネスをつければ吠えないようにするものだと訓練されているのかどうかも一般人がNETで知ることはできないでしょうね。
      日本の訓練士たちにとっては門外不出の秘伝のようなものですからね。

      訓練に携わっている友人に聞いた話では欧米では威嚇吠えも含めたガードをする盲導犬が居るそうです。日本と違って凶悪犯罪が多いですからね。欧米から輸入してきた盲導犬や介助犬が抱えてしまう大きなストレスは空間の狭さ、他人との接近、乗り物の混雑です。精神を病んでしまう場合もあるそうです。だから
      日本で働いている盲導犬はそういう大きなストレスにも耐えているので世界で
      一番精神的にタフな犬なのかもしれません。
      by: エアウーマン * 2014/09/01 16:07 * URL [ 編集 ] | page top
      ----

      またまたコメントありがとうございます!


      >盲導犬を連れた視覚障害者の人が混雑する電車やバスに
       乗るものなのでしょうか?

      もちろん避けうる状況であれば、極力回避されるユーザーさんが
      多いのではと推測されます。
      が、緊急時や日常生活を営む上でやむにやまれず・・・といった
      ケースはどなたにも等しくあるわけでして。
      ユーザー、盲導犬双方が経験のないストレスに晒され、
      判断ミスが招きうる事故を予防するとの目的で、
      前コメで述べた一部の悪状況を想定した育成訓練が取り入れられて
      いたとしても私は意外には感じませんね。
      でも実際のところはどうなのでしょうね??

      余談ですが、以前とある盲導犬協会の職員さんから
      伺ったのですが、ユーザーと息の合った仕事、
      しっかりした誘導ができるようになるまでに、
      だいたいペア結成後1年はかかる。
      盲導犬試験に合格した犬は即完璧な誘導ができるものと
      誤解している方が少なくないが、実際はユーザーと
      経験、失敗を重ねていくことでしっかり誘導できる
      盲導犬になっていく、と。





      >犬が強烈な痛みを感じた時に鳴かないと言うケースはけっこうあります。

      そうなのですか!
      使役犬、闘犬以外で、身体に激しい攻撃を受けた瞬間悲鳴をあげない(あげられない)犬がいるとは、しかもけっこうな頭数いるというお話は、驚きです。
      (私は一度も見聞きしたことがないものですから)
      事件に遭った件の盲導犬が、突然のショックで吠えられなかったのでは、との
      談話は、あながちありえなくもないということですかね。



      >日本の訓練士たちにとっては門外不出の秘伝のようなものですからね。

      「秘伝」と捉えてのことなのか、一般人にあらぬ誤解を与えてしまうことを
      危惧しての姿勢なのか?いまひとつ解せないところです・・・・。

      by: だい * 2014/09/01 20:34 * URL [ 編集 ] | page top
      --管理人のみ閲覧できます--

      このコメントは管理人のみ閲覧できます
      by: * 2014/09/01 23:06 * [ 編集 ] | page top
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      ユーザーさんと盲導犬とが呼吸を合わせることができるように
      なるには相当な時間がかかるのだということは動物の調教や
      訓練について学んだことがある人間でなければ、想像がつかないと
      思います。

      私は介護ヘルパーの資格を取る際の研修で目隠しをして視覚障害者
      として他の人に案内してもらったり、逆に目隠しをした人を自分の
      肩に手をかけてもらい言葉で説明しながら案内するということを
      した経験があるのですが、案内する方もされる方も本当に大変でした。
      たかだか数メートルの誘導ができないんです。危険な物など無い
      教室と廊下でのことです。

      共通の言語を理解できる人間同士でもそんなですから、車などの
      危険物がいっぱいで、自分よりずっと背が低く、感覚も異なり、
      額面どうりのコマンドしか理解できない犬が相手なのですから、
      ちゃんと歩行できるようになるには大きな努力と長い時間が
      必要ですね。

      私が今回の事件以上に気になっているのは数年前に起きた
      ユーザーによる盲導犬の虐待なのです。見ず知らずの他人ではなく、
      自分が奉仕している人間に虐待されるのですから、実母に虐待される
      幼児と同じかそれ以上に哀れです。

      協会はユーザーの「動物を扱う上での資質」をもっと厳格に
      審査すべきだと思います。障害の有無に関係なく資質の無い人は
      居ます。
      身体に障害を持つことで精神面でも問題を持つようになるケースも
      あるわけですし、もしもそういう風なユーザーに当たれば、盲導犬が
      虐待を受けてしまいます。

      多くの使役犬の中で最もストレスの多い仕事を担う盲導犬を内外からの
      虐待から絶対に守ってやるべきだと思います。

      ラブラドールやゴールデンレトリバーは、コリーに比べ外科的に随分と
      痛みに鈍感なのだと獣医さんに聞いたことがあります。うちのシェル
      だけでなく、痛みに対して声を上げない犬のオーナーさんが書いた
      記事があったので載せておきますね。痛みに対する耐性は個体差が
      ありますし、痛くもないのに大きな悲鳴を挙げる犬も居ますね。
      車に当たって跳ね飛ばされた犬で意識があるけど、声をあげれない
      というケースもありました。声が出ないから痛くないわけじゃないん
      ですよね。
      そういえば、私は4回骨折しているのですが、どのケースでも声は
      出ませんでしたねぇ。
      http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-596.html
      by: エアウーマン * 2014/09/02 11:15 * URL [ 編集 ] | page top
      --疑問です--

      だいさんが書いていらした、余所の犬に盲導犬が襲われたのに
      ユーザーの方が気付かなかった・・・に関して私は不思議に
      思うのです。

      今回の事件では心無い人間が上から垂直方向にフォークのような
      物を突き刺しているので、犬の身体はほとんど揺れません。

      ですが、他の犬が襲ってきて咬みついた場合には盲導犬の身体は
      大きく揺れます。相手が同じように大型であれば、倒れ掛かる
      くらいに揺れますよ。
      それを健常者よりも視覚以外の感覚が鋭敏であるユーザーの方が
      ハーネスを通して気付かないということがあるのでしょうか?
      もしかしたら、傷は大したことがなかったけど、破傷風の菌が
      入って死亡したというようなことではないのでしょうか・・・
      by: エアウーマン * 2014/09/02 11:26 * URL [ 編集 ] | page top
      --野生の状態では--

      たびたびすみません。書き忘れたことがあるので。
      犬が悲鳴を堪えることについてなのですが、野生の狼や野犬の群れなど、またソリ犬の集団などで、1頭が悲鳴を挙げると弱い者とみなされ、他の狼や犬から攻撃を受けるから声をあげないとか、悲鳴をあげることで外敵に場所を突き止められて襲われるので、痛くても堪えて声をあげないものなのだと書いた文献を日本のサイトと英語圏のサイトで見たことがあります。
      by: エアウーマン * 2014/09/02 11:50 * URL [ 編集 ] | page top
      --チーズさま--

      はじめまして!
      コメントありがとうございます♪

      チーズさんも、犬関係のお仕事をなさっているのですね。
      ご経験に基づく貴重なお話、どうもありがとうございます。

      噛まれて血が流れても鳴かない犬を何頭もご覧になっているとのこと。


      >訓練でどうにかしているのではなく、それ以前に、ちょっとのことで
      >騒ぎ立てる犬は盲導犬になるためのテストには合格していないと思うのです。
      >それは、耐えているのではなくもともと他犬に比べ、感じにくい犬、
       おおらかな寛大な性質の犬なのだと思います。


      盲導犬の持って生まれた気質によるところが大きい、という点は
      大前提ですので今回話題から外しましたm(__)m。
      チーズさんが書いてくださっているとおり、
      「彼らは耐えているのではなくもともと他犬に比べ、感じにくい犬、
       おおらかで寛大な性質の犬」であろうことは私もだいたいは理解できます。


      でも、その生来の気質を更に強化し、仕事中はストレスフルな状況に
      遭遇してもユーザーへの集中を失わないよう訓練がなされていると
      考えるのが自然ではないかな?と感じるのです。


      さいたまの盲導犬のように、身体に危害をくわえられても
      悲鳴をあげないでいられる理由が、生来の忍耐強さなのか、
      ショックゆえか、そもそも痛みをそれほど感じなかったか、
      それともユーザーに集中していたのか等々は推察の域を出ることは
      ありません。
      が、仮に「ユーザーに集中していた」からであったとしたら、
      それは多分に訓練の成果ともいえます。


      私が知りたかったのは、どういった状況まで想定し、
      どのような手法で訓練が進められているのか、です。
      そもそも身体に危害をくわえられる状況を想定した
      訓練は行っていないのかもしれませんし
      (私は以下の理由から程度の差はあれ行っていると
       思うのですが・・・)
      もし訓練がなされていたとしても、所詮ネットでは知る由もない
      情報のようですね(^_^;)



      あくまで個人的見解ですが、盲導犬訓練士とは、
      「動物に絶対はない」を誰よりも肝に命じ、ストレスフルな状況をも
      想定して訓練を行っているものと私は考えていました。
      優秀な盲導犬を多数輩出し続けている両親犬のDNAを引き継ぎ、
      その犬が驚愕に値するほど鷹揚な気質を持ちあわせていたとしても、
      犬である以上「絶対はない」という危機感は、訓練の場には不可欠だと。


      ユーザーの命を託されているといっても過言ではない盲導犬。
      ユーザーと盲導犬の命を守るため、仮に一部シビアと映る
      訓練手法が用いられていたとしても、私は驚きません。


      最後に、チーズさんがご経験を踏まえて教えてくださった
      ことをみなさんとシェアさせていただきますね♪


      「攻撃されたり、痛みを感じれば悲鳴や鳴いたりするだろうと
       思われる飼い主さんが多いですが、その犬によって違いが
       あることを理解してあげて下さい。
       病気や骨格系疾患で痛みを我慢している場合があり、
       飼い主さんは、鳴いたりしないから痛くないかと思った、
       と言う方がとても多く、特に大型犬はよく耐える犬が多いので
       発見が遅れ重度な疾患になることがあるので要注意です。

       個大差はありますが大型犬って、怪我で鳴くってよほどの怪我で
       ないと私の経験上ないです。
       傾向として、小型犬の方が過敏で大型犬の方が声を上げずにいる犬が
       多いと感じます。 」



       かつて主治医にも同じことを言われました。
       急性膵炎で搬送した愛犬を見て、こうおっしゃったのです。

       「大型犬は、我慢してしまうから飼い主さんが気づいて来院した時には 
        既に手遅れ、というケースが本当に多い。
        一方小型犬は、痛みに過敏で飼い主に知らせる子が多いから
        助かる率が多い。」と



      実際、急性膵炎で助かった大型犬は、私の周囲に限っていえば、
      わずか一頭(内科治療に非常に強い病院でショック状態で倒れ
      ただちに治療がなされた子)のみです。
      助かった子の多くは、小型犬が多い印象を受けます・・・。


      声をあげずに痛みにじっと耐える愛犬の変調をすぐに察知できる
      飼い主であろうと心に誓いつつ・・・・。
      by: だい * 2014/09/02 15:02 * URL [ 編集 ] | page top
      --エアウーマンさま--

      度々のコメント、ありがとうございます。


      >協会はユーザーの「動物を扱う上での資質」をもっと厳格に
      >審査すべきだと思います。


      本件とは、直接関連しないことですが・・・・。

      私も全く同意見です。

      エアウーマンさんがおっしゃった一件、私も大変問題視
      しております。

      行方不明となった盲導犬の生まれ故郷である盲導犬協会に、
      ユーザー選定に際する一般的な疑問を投げかけたことがあります。
      相棒犬のリタイアに伴い次のパートナーを希望しているユーザーへの
      貸与が優先される傾向にあることは理解できますが、
      はじめて盲導犬を迎え入れよう、というユーザー希望者
      に関し、気質や犬の飼育経験の有無すら問われずに
      貸与が決定されている事実を知った時はショックを受けました。

      犬(しかも相手は大型犬)どころか動物と暮した経験がなく、
      高齢でカッと激しやすくすぐ手が出てしまう方に、
      哀しいほど温和で従順な盲導犬が貸与される可能性が
      あるという現実・・・。

      自動車免許を取る際に受ける、「性格診断テストに類したものを
      協会が用意してもよさそうなものなのに」と私見を伝えましたが、
      きっと先方は内心(それができたら苦労しないよー)と
      苦笑いされたことでしょう。

      時に人権団体もからむなど、「福祉」を取り巻く状況は
      なかなか一筋縄ではいかないのが現状なのかもしれません。

      たとえ数週間の研修で犬の世話の方法はひととおり学べても、
      動物への憐みや思いやりは教えられて会得するものではない。
      それは、なにより協会が一番痛感していることでしょうから、
      中には悔しい想いを噛みしめる職員もおられるのでは
      ないか、と思えてなりません。


      長崎での一件のように、周囲からも多々
      問題行動が報告されていたユーザーに貸与されてしまった
      盲導犬が一番不憫でやりきれません・・・。


      協会の職員さんもおっしゃっていましたが、
      一度貸与した盲導犬を引き上げるのは
      規則に定めはあれ、実際問題、ヒジョーに難しい
      ものがある、とのことでした。
      (福祉、人権云々が絡むとなったらさもありなんです)

      だからこそ、貸与する前の入念なユーザー審査が勝負なのです
      よね。




      最後に、いただいた疑問についてですが、
      すみませんが私にはわかりかねます。


      鍼灸師の先生からそのお話を耳にした時、私もエアウーマンさんと
      同じく、死に至るほどの噛み傷を受けた瞬間、犬の体の動作で
      異変に気付かなかったのだろうか?と不思議に感じました。

      でも実際に気づけなかった。
      ユーザーでいらしたご友人はそんなご自分を責めに責め、
      精神を病まれ、お亡くなりになったと伺いました。

      私が伺っているのは以上です。

      これもまた、非常にやりきれないお話です。
      by: だい * 2014/09/02 16:42 * URL [ 編集 ] | page top
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