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      急性膵炎
      2014 / 07 / 29 ( Tue )
      私は、最愛の犬を急性膵炎で亡くしました。

      6歳8ヶ月でした。

      我が家に来てわずか3年。

      元来お腹が弱く、食の細い子でしたが、調子もすこぶる安定していたことに

      慢心して家族に託し、私が仕事で1週間留守にしていた間の突然の変調でした。

      最初主治医は急性膵炎とは思わず、膵炎の治療に入ったのは

      3日目の夜でした。

      毎日通院して静脈点滴を受けましたが、日を追うごとに容体は悪化し、

      5日目に病院で息を引き取りました。

      私は、その間の愛犬の様子を未だ語ることができません。

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      ただいえることは、私は死に瀕した愛犬に、

      誠実に向きあわなかった、ということです。

      愛犬を筆舌に尽くしがたい苦しみの中で死なせてしまった後、思いました。

      (なぜ主治医は、愛犬が助かる見込みが薄いことを伝えてくれなかったのだろう。

       あんなに苦しませた末に助からないともしわかっていたなら、

       もっと早く楽にしてあげることもできたのに・・・・!)



      でもそれは違う、と今になってわかりました。

      私が尋ねなかったから、知ることを内心拒否していたことに気付いたから

      主治医は口にできなかったのではないか、と。


      私は、愛犬と自分が置かれたシビアな現実を直視しませんでした。

      希望にすがるあまり、主治医の説明を、自分の聞きたいことだけ

      聞きたいように都合よく解釈して安心を得ようとしていました。

      愛犬がわずか6歳で死ぬかもしれない現実を認めることを拒否しました。


      愛犬が、どういった治療をどのように受けたのか、

      それすら説明を求めませんでした。

      覚えているのは、主治医のこの一言です。

      「まず何より痛みを取ってあげる治療を最優先に行います。

       膵炎は本当に酷い痛みなのです・・・。」



      このような理由で、重度の急性膵炎の治療について、

      私は愛犬での体験をシェアできるだけの情報を持ちあわせていません。

      が、先日同じように愛犬を急性膵炎で亡くされた方のブログを拝見し、

      その詳しさとわかりやすさに深く感銘を受けました。

      ボーダーコリーのぼたんちゃんは、私の愛犬の約1か月前に同じ急性膵炎で

      懸命な治療の末亡くなりました。同じくまだまだ若い年齢での突然の死。

      後悔と悲しみの中、ぼたんちゃんのママが綴ってくださった、

      愛犬の闘病の記録を、ご本人の了解をいただき、シェアさせていただきます。

      ぜひお一人でも多くの方にご覧いただきたいと願います。



      急性膵炎は、けっしてレアな病気ではありません。

      原因、症状、進行度は実にさまざまで、初期症状を急性胃炎と

      見誤る獣医師も実際に少なくありません。

      そして多くが突発性です。

      軽症もしくは重度であっても早急に適切な膵炎の治療(場合によっては

      かなり思い切った治療)を受けられた場合は、必ずしも予後を悲観する

      必要はないかもしれません。

      が、残念ながら治療の甲斐なく我が家の愛犬やぼたんちゃんのように

      命を落してしまうケースも少なくないのも現実です。

      急性膵炎は、高脂肪、高たんぱくを避けた食事をしていても、

      生活環境に気を配っていたとしても、突然発症することが

      ままあります。

      どうか、特定の体質の子がかかる不運でレアな病気、との認識は

      お持ちにならないでいただきたいと願います。

      愛犬が、食欲廃絶、ぐったり、食べたものを嘔吐した時は、

      急性膵炎の可能性も頭の隅に入れて診察に臨んでいただくと

      よいのかもしれません。

      初動検査では、一般に血液検査にて白血球数、CRP(炎症反応指数)、
      肝酵素、膵酵素(アミラーゼ・リパーゼ)を測定することでしょう。
      炎症反応があり、アミラーゼ・リパーゼの上昇が認められた場合は
      外注検査で「犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL)」をチェックすることが
      多いと思われます。(私も主治医に検査依頼しました)

      ただし、外注検査のため、結果が判明するまで数日を要しますので、
      昨年発売された膵特異的リパーゼ検査用キット「スナップ・cPL
      による簡易チェックも診断の見極めには有効かと思われます。
      ※膵炎が確定診断されるものではありません。





      どの疾患にも言えることですが、とりわけ急性膵炎と胃捻転は、

      一にも二にも「早期治療」、これに限ります。

      急性膵炎は、症状が見られてから48時間以内に治療を施されるか否かが

      生死の別れ目、と書かれたサイトもいくつかお見受けしましたが、

      胃捻転同様一分でも早く治療に入ること!この危機感を飼い主さんに

      お持ちいただきたい重篤な疾患の一つと私は捉えております。



      最後に、今現在、急性膵炎の治療を必死でがんばっている、すべての動物たちが

      無事回復しておうちに戻れますように。

      そして、ご家族が、愛する動物の救いがたい苦しみを断ってあげるため、

      非常に辛くも尊い決断を下す必要に迫られずに済みますようにと

      切に切に願ってやみません。


      ぼたんちゃんの闘病記事は、次回の記事でご紹介させていただきます。

      膵炎は無縁な病気と思われている方にも、ぜひご一読いただけましたら幸いです。

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