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      貴重なご意見をいただきました。
      2014 / 07 / 03 ( Thu )
      6/27付の記事(「ボヤキと決意」)をご覧くださった方から、
      メールでご意見を頂戴しました。


      その方は、悪質なブリーダーに劣悪な環境下で飼育されていた
      シニアの小型犬をリホームされた方でした。

      その子は、長年に渡る酷い飼育方法のトラウマか、
      リードをみただけでパニックを起こしてしまい、各専門家への相談、
      試行錯誤を経て、最終的にリード装着は難しいと判断。
      現在、構内をノーリードでお散歩されているとのお話でした。

      稚ブログの冒頭記事をご覧になり、(ひょっとして、これは自分のことでは?)と
      お感じになり、メールをくださいました。
      (※当ブログでは、個人への批判・中傷を目的としたことは
        一度もなく、当該記事についても、構内でノーリードにされている
        飼い主さん全般に対し触れたものです。)



        

      ご本人のご了解をいただき、お寄せいただいたメールの一部を
      シェアさせていただきます。

                      illust4879thumb.gif

              

      私の犬は最近悪徳ブリーダーから助けた年寄おじいちゃんの保護犬です。
      リードで首を絞められて叩かれていました。
      そして8年間短い、超短いリードでつながれっぱなしでした。
      8年間ずっとです。一度も散歩には出ていません。

      リードのトラウマが激しく見ただけでパニックになります。
      が若いころ、チャンピオン犬になっただけあって命令は入っており
      いうことは聞くのです。
      また歯が一本もありません。顎も半分溶けています。
      (8年間フードは3日に一度でした)

      リードをしていないということでいきなり怒鳴られたり
      嫌味をいわれたり睨まれたり、私は相当辛い思いをしています。
      飢え死に室にいれられた老犬を頑張って救助した結果、
      見知らぬ人びとに怒鳴られる日々です。

      しかし獣医さんやトレーナーさんや ボランティアの人とも相談していて、
      仕方ない、とにかく逃げないし人を襲わないし歯も顎もない小型犬・・・
      このままノーリードで、となりました。そのかわり東大の外は歩かせていません。

      むろん人様の好意に甘えるだけでなく、私なりに気を使っており、
      子どもが多い時間帯は避ける、犬と一緒のときは絶対にスマホをいじらない、
      鳴ってもすべて無視。耳を常に澄ませて音に敏感になっており、
      ずっと犬を見張っていて、向こうから犬がくるときは絶対に
      自分の犬をだっこするか体をおさえるようにしています。


      最低限、通行人、自転車、車の邪魔にならぬよう、
      一足先にさっと気づき対処するようにしています。
      リード飼い主以上に注意していると思います。

      幸いなことに「止まれ」「動くな」の命令を理解する犬ですが、
      たまによその方やめったに会わない方に目撃される
      といきなり攻撃的に非難されてしまうことがあります。


      ちなみにこのあたりは保護犬がとても多く、みなさん苦労しています。
      たまに私の犬のような、リードが絶対無理、でも歯がまったくないし、
      ということで公園に連れてきている飼い主さんにもお目にかかります。
      こういう時はお互い思わず涙を流して苦労をねぎらいあっています。
      日本は確かにルールが好きで、これぞというルールを決めたら
      それを外したら大変なことになります。
      しかしさまざまな生い立ちを持つ犬もおり、なかなかそれに適応できません・・・。

      私たちのような、好きでノーリードをしているわけじゃない、
      むしろリードをしたほうが自分もよほど楽でそうしたいのだ、と
      思っている飼い主がいることもどうかご理解ください。
      ふつうは確かになかなか理解しにくいです
      (実際人間のエゴでノーリードの方もおりますよね)。

      どうか今後はブログに書き世間に発信される前に
      まずその飼い主さんに話しかけてみて、事情などきいてくださると助かります。
      ノーリードの人をみかけたら、にこやかに尋ねてみましょう、という
      ご提案をしてくれたら非常に感謝ですしありがたく思います。


      どうかどうかノーリード=非常識、というステレオタイプを
      広めないようお願いいたします。
      なかには事情がある場合もあるのです。
      このように書かれると本当につらいのです・・・。





      メールを拝読し、先方のお辛い気持ちが伝わってきました。
      そして、当方の記事により、お辛い想いをさせてしまったことを
      申し訳なく感じました。

      やむにやまれずノーリードにされている方から直接お話しを
      伺ったのははじめてでした。

      私自身は幸いにもこれまで、リードをどうやっても受け入れられない犬に
      遭遇したことは今までありませんでした。
      ですから、ノーリード散歩をされている飼い主さんの中に、
      好ましくないことと理解しつつ、苦渋の思いで愛犬を
      ノーリードでお散歩せざるを得ない方がおられること、
      周囲の厳しい視線や叱責に日々怯え、ナーバスになっておられる
      飼い主さんの存在には思い至りませんでした。


      私はこれからも、構内で愛犬をノーリードにされている飼い主さんには
      お声掛けさせていただくつもりです。
      が、その際(もしや、事情がおありなのかな?)という視点は
      常に忘れないでおこうと思います。
      そして配慮と思いやりをもってお声をかけること。
      改めて、大切な気づきをいただきました。


      同時に、メールをくださった方にはお伝えしました。

      愛犬の事情を知りえない第三者のほとんど、
      とりわけ、我が家のように突然ノーリードの犬に襲いかかられた
      トラウマを持つ飼い主さんや犬の大小を問わず、「犬」に対し強い恐怖心、
      犬アレルギーを持つ大学関係者や通行人、園児、お子さん連れ、
      そして犬の構内立ち入りを苦々しく思っておられる方々にとっては、
      ノーリードの犬は、たとえ小型犬といえども、恐怖の対象だということ。
      愛犬や飼い主サイドにどのような事情があれ、
      ノーリード散歩は大学側にとって迷惑行為であろうということ。

      もちろん私が言うまでもなく、メールをくださった方は、
      その認識をお持ちで、常に周囲への配慮を怠らずにお散歩を心掛けて
      おられるようですが、その姿勢はとてもとても大切だと感じました。
      (それは注意深く見ている方には、必ず伝わると思います)

      互いに相手への思いやりを忘れないこと。


      これが、都会で周囲と折り合いをつけながら犬と暮らしていくための
      大切な秘訣だと、改めて気づかされた一件でした。


      もちろん、所謂「ノーリード派」を擁護する意図は全くありません。

      あらゆる努力をしても、リードを受け入れられない子の存在と
      彼らのお散歩を否定することはできかねる、というまでのこと。

      飼い主さんが各々のリスクを把握された上で、細心の注意を怠らず
      お散歩させておられる限り、やむを得ない状況なのだと感じます。
      と同時に、ノーリードでお散歩させておられる以上、事情をご存じない方々から
      批判めいた視線や言葉を浴びせられることもまた、仕方のないことだとも。

      とまれ、心を痛めつつも日々ノーリード散歩を続けざるをえない
      飼い主さんたちが、見知らぬ方々から頭ごなしに怒鳴りつけられる
      状況が緩和されることを願いつつ。


      や、そもそも論ですが・・・

      すべての犬が、どんな環境下にあっても、
      リードや人の手に対し、払拭できないほどの恐怖感を植え付けられることなく
      暮らせますように・・・・と願ってやみません。





      最後に・・・・。


      以前、ある動物愛護に関するセミナーでパネリストの方がおっしゃった、
      「リホーミング(=保護犬との暮らし)とは忍耐である」
      との言葉が思い出されました。

      以前記事にも書きましたが、レスキューされた犬の中には、心と体に負った傷
      (トラウマ)が影響して、ちょっとした行動に表れるケースも多々
      あるように見受けられます。
      比較的簡単に克服できるものから、愛情と忍耐をもって
      時間をかけて克服していくもの、克服が一筋縄ではいかず、
      一生折り合っていかざるを得ないものなどさまざま。


      保護犬との数々の試練と困難を受け入れ、時に共闘し、
      見事乗り越えられた飼い主さんはもちろん、
      今現在、難題に向き合われておられるご家族と
      その日々の努力に、頭の下がる思いです。



      今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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