一年前の今日。
      2014 / 04 / 04 ( Fri )
      (※今日の記事は犬には関係しません。)





      小雨がパラリしていた今朝の東京ですが、

      先ほどから陽が顔を出し始めました。

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      1年前の今日は、とてもよいお天気でした。

      ひばり囀る春うららかなその日、

      一頭の葦毛馬が息を引き取りました。

      それを決断したのは、私です。


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      朝4時に牧場から電話がかかってきたとき、

      bad newsだと、察知しました。

      早朝、馬房で倒れた愛馬をみんなでなんとか立ち上げようと試みたが、

      起立できない、という知らせでした。


      推定年齢30歳以上の大柄の馬。

      それが何を意味するか、瞬時に悟りました。


      すぐに東京から牧場に駆けつけ、3時間後に愛馬と対面しました。

      内心、自分は最期に間に合わないのでは・・・との思いでいました。

      なぜなら、私はこれまでの人生で一度も、ただの一度も愛するものたちの

      最期に立ち会うことができずにいたからです。

      どれほど願っても、叶いませんでした。

      両親や先生の口から、思いもかけないタイミングで告げられる。

      この連続に、(自分は業が深いに違いない)

      そう思わずにはいられませんでした。



      去年の今日も、覚悟して牧場に赴きました。


      ところが愛馬は、生きていました!生きてくれていました!



      横たわり、時に四肢をばたつかせつつも、しっかりした目をして。

      幸い身体面の痛みはそれほどないようでしたが、

      起立できない精神的恐怖、不安、ストレスは甚大でした。





      馬を持つ、と決めた時、いつの日か自分が愛馬の「最期の時」を

      決断することになると覚悟していたつもりでした。


      でも、いざ必死で起立しよう、生きよう!ともがく愛馬の姿を

      目の当りにして、ヤワイ覚悟はいともかんたんに揺らぎました。


      (身体の苦痛がないのであれば、このまま自然に旅立たせて

       あげられないものか・・・。)


      「その時」の決断を、全幅の信頼をおく牧場主に一任したい、とさえ

      思いました。


      でも、しばらく愛馬を見ているうちに、はっきりわかりました。


      誰かが、決断しなければいけない。

      それができるのは、オーナーである自分以外にいない、と。



      仕事を言い訳に、ほとんど顔を見せることもなかった

      無責任極まりないオーナーでしたが、彼は他の誰でもない私の馬でした。



      彼の30年に渡る馬生において、本当にたくさんの方が、彼を可愛がり、

      愛しました。

      大きな大会で華々しい成績を残した、いわゆる名馬ではなかったけれど、

      これほど「功労馬」の名にふさわしい馬も、そういないと感じます。


      その馬の最後のオーナーであったことを、心から自慢に思います。


      引退後、余生は静かに穏やかに過ごさせたい、という私の希望で

      クラブには彼の行く先について、他言無用でとお願いしました。

      それでも、風の便りで噂を耳にされた方が、りんごや人参を持って

      時々彼に会いにきてくださったと、牧場主から伺いました。


      よかったね、DD。

      でもお前は、そうしてもらうに十分値することを

      私やたくさんの人たちに与えてくれたのだよ。



      私はいつもそう思っていました。

      今でも、そう思っています。


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      果たして天国が存在するのか、私にはわかりません。

      が、もし存在するのだとしたら、そこは「会いたい相手に会える場所」

      ではないかと勝手に想像しています。


      ですから、もしいつの日か私が天国にたどり着けたなら、

      そこでは、ひょろり背の高い白いお馬さんが、広い広い牧草地で

      のんびり草を食んでいることでしょう。

      そしてその傍らに、黒いコリーがいるに違いありません。

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      いつも、心に。



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