自分には見えない幸福の中で
      2014 / 01 / 20 ( Mon )
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               雨があがって
               雲間から
               乾麺(かんめん)みたいに真直な
               陽射しがたくさん地上に刺さり
               行手に榛名山が見えたころ 
               山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
               眼下にひろがる 田圃(たんぼ)の上に 
               虹がそっと足を下ろしたのを!
               野面にすらりと足を置いて
               虹のアーチが軽やかに
               すっくと空に立ったのを!

               その虹の足の底に
               小さな村といくつかの家が
               すっぽり抱かれて染められていたのだ。

               それなのに
               家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。

               ――おーい、君の家が虹の中にあるぞォ

               乗客たちは頬(ほほ)を火照(ほて)らせ
               野面に立った虹の足に見とれた。

               多分、あれはバスの中の僕らには見えて
               村の人々には見えないのだ。
               そんなこともあるのだろう

               他人には見えて
               自分には見えない幸福の中で
               格別驚きもせず
               幸福に生きていることが――。

                               「虹の足」 吉野弘



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      吉野弘さんのご冥福を心よりお祈りいたします。




      (おまけ)

      今日は、我が家の初代コリー、ルイの誕生日でした。
      生きていれば15歳。

      15歳、かぁ・・・・。

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      Louis(1999.01.20 - 2005.05.30)


      15歳とはいわずとも、せめて10歳までは元気に生かしてあげたかったです。

      一体どうしたら、長生きさせてあげられるのだろう。

      元気なシニア犬をみるたび、いつもいつも思います。



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