チャコちゃんに寄せて
      2013 / 12 / 22 ( Sun )
      今、16歳の愛犬(ラブラドール)の介護を一人でがんばっている知人がいます。

      もともとは、お父様がお仕事場で飼われていたそうですが、
      ワンちゃんが10歳になった時、お父様の放任ぶりを見かねて、
      彼女が引き取ったと聞いています。


      以前、部署は異なれど同じ職場で働いていた私たち。

      社内で彼女を見かけると、「チャコちゃん、元気ですか?」

      それが合言葉のようになっていました。


      フルタイムでお仕事をしながら、女性一人で体重30キロを超える
      高齢の大型犬のお世話は本当に大変だったろうと思います。

      でも、彼女はいつも笑いながらチャコちゃんの話を聞かせてくれました。

      夜中、チャコちゃんがオシッコを漏らしても、寝ながら手を伸ばして
      ササッと一瞬でトイレシーツを交換できるようになりました!
      と笑っていました。


      それから5年後の現在、チャコちゃんは16歳になり、体調が思わしくありません。

      その後結婚された彼女は、今、一日中チャコちゃんにつきっきりで看病しています。


      「仕事をしていなくて、本当によかった。

       ずっとそばについていてあげられますから。」




      先日、主治医から余命1週間と宣告されたチャコちゃん。

      ずっとそばにいる。


      それは、愛する犬の「その時」を一人で迎え入れる覚悟がなければ
      言えない言葉。


      押し寄せる恐怖、緊張、焦燥、孤独と「これで本当にいいのだろうか?」という
      果てのない葛藤、不安 等々・・・。


      それらを一人で引き受ける、その精神的しんどさは、実際に体験した人にしか
      わかりえないことです。




      点滴が体に浸透しなくなり、点滴を嫌がるそぶりをみせる愛犬に、
      「点滴はしない」という決断を下した彼女。

      食べ物を口にしなくなった愛犬に、それが何を意味するか、

      どれほど悩み、逡巡した末の決断だったことか・・・。





      私は心から思います。


      愛犬の最期を看取る覚悟をした飼い主が、
      愛犬によかれと、考えに考えた末に下した決断に、
      不正解など、あろうはずがない、と。



      昨日、今日と東京は晴れ間が広がりました。

      お外が大好きなチャコちゃん。

      窓を開けて、風が入るようにしてあげようと思います、と
      彼女は電話の終わりに話してくれました。



      チャコちゃんも、風を感じたろうか。

      foodpic4362117.jpg


      私たちは、時に苦しく、困難な道のりを共に歩んできました。

      主よ、どうか彼の最後の道のりを

      穏やかなものにしてください。

      決して愛が滅びない場所へとたどり着けますように...。

              (作者不詳 「Winer of Life」より一部抜粋)

         
      We have followed some rough rocky trails,
      Please Lord, make this last trail gentle,
      as he comes to where love never fails.
                      
                (Author Unknown)




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