2013 / 12 / 05 ( Thu )
      我が家の庭の一角には、赤いセージが植わっていました。

      8年前に、初代コリーのルイを埋葬した場所に。


      ルイと仲良しだった愛犬ボスを連れて、
      叔父が、自宅庭に咲いていたセージの花を摘んでもってきてくれました。

      ルイを埋めた土の上に、叔父が一本一本セージを挿し
      手を合わせてくれました。
      赤い花は控えめで、可憐なルイにとても似合っている、と思いました。

      せっせと水やりをしたのですが、8本程度あったセージは、
      残念ながらほぼすべて枯れてしまいました。


      ところが、たった1本、ルイの眠る場所に根付いてくれたセージが
      ありました。

      うれしくてうれしくて、どうか枯れずに大きくなっておくれ、と
      その一念でした。


      生命力の強いセージは、その後ぐんぐん根を張り、太く見事な
      幹となりました。

      毎年毎年、たくさんの赤い花と、清涼感ある香りで存在感をピアール。

      庭に出たベリーの体から、いつもほのかにセージの香りがしたものです。

      漂うセージの香りに、今は亡き犬たち-ルイを、ボスを、ベリーを-想いました。

      私にとって、このセージは彼等の思い出とリンクした、特別な存在でした。

      3408541830_c9ceae7a06.jpg
      [photo by Jim Mcculloch]


      今朝、そのセージが、庭に跡形もなくなっていることに、気づきました。

      最初は「枯れた」と言っていた母ですが、8年間厳しい寒さ、暑さに
      耐え続けた根性あるセージ。
      食い下がる私に母は言いました。父が刈り、抜いた、と。



      自分でも驚くほどの喪失感でした。


      お恥ずかしい話ですが、まるで幼子のように、私は声をあげて泣いてしまいました。


      たかがセージ、ではなかった。


      特別なセージでした。


      ルイのセージでした。

      セージの赤い花々、葉、香り、幹に、
      私はルイの命のつながりを感じていたのだと、
      今日わかりました。


      むき出しになった地面に、
      (私が家にさえいれば、こんなことにはならなかった。)


      ルイ、ベリーを亡くした時に噛みしめた後悔でした。




      ひょっとしたら、セージは本当に枯れかかっていたのかもしれません。

      でも、たまに水をあげてさえいれば、枯れるようなヤワなセージ
      ではなかったはず。

      両親の関心が、セージにはなかった、のだと思いました。

      毎日庭に出ていた母も、セージの状態に気づかなかった。
      目にしたであろうに、気に留めなかった。


      シャーロック・ホームズのこのセリフが思い出されました。



       「分からないのは見えないのじゃなくて、不注意だからさ。
        見るべき場所を見ないから、それで大切なものをすべて見落とすのさ」



       「君はただ眼で見るだけで、観察するということをしない。
        見るのと観察するのとでは大きな違いなんだぜ。」





      かつてセージが青々していた場所を眺めながら、

      セージも亡き犬たちも、みんな一緒だ、と思いました。


      眼では見ている、でも見るべきところが見えてない。見ようとしない。

      それで、大切なものの命が失われてしまう、その繰り返し・・・。

      そのことに気づかないヒトは、行動を改めることができません。
      いや、そもそも改めようとする意志が薄いのか・・・。



      あの日、動かなくなったベリーにすがる私に母が泣きながら言いました。


      「これがベリーの寿命だったのよ。」



      ひょっとしたら、そうなのかもしれません。


      でも、状況判断が遅れ、すみやかに、適切な対応を取れなかった私たち家族が
      絶対に口にしてはいけない言葉だ、と私は今でも思っています。



      セージも、ルイも、ベリーたちも、もう生き返りません。
      長生きさせてあげたかったのです、本当に。


      わけのわからない記事となってしまって、すみません。
      セージと共に、私の中の何かが、ぽっきり折れた気がしています・・・。



      ※すみませんが、ブログの更新はしばらくお休みさせていただきます。



      (おまけ)

      脱走防止の一環として、出入りの多い小玄関前にゲートを
      置くことは、しぶしぶ同意してくれました。

      foodpic4294292.jpg

      私が東京に戻った後も、設置し続けてくれることを祈るのみです。



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