交配に踏み切れない理由
      2013 / 11 / 12 ( Tue )
      ゆうべ、懐かしい面々に夢で逢いました。


      以前通っていた乗馬クラブに久しぶりに顔を出すと、
      クラブオーナーが、「乗ってくでしょ?」
      心の準備も用意も全くなかった私が一人焦っているところに、
      馬装されたお馬さんが連れられてきました。



      「グッテン!!!」



      目の前の馬は、懐かしき亡きメジログッテンでした。
      黒光りする見事な馬体。


      おおおお!
      乗ります乗ります、乗らせてくだせえ!!!



      と、勢いよく鞍庫にダッシュし、せめてジョッパーブーツでもあれば・・・と
      必死に探しました。



      ・・・と、ここでお泊り組のフィンちゃんの「オシッコいきたーい」
      督促でいったん覚醒。

      深夜2時にちゃちゃっとお外へ出て戻り、夢の続きを!と
      すぐお布団に入ったのですが、次に夢で逢ったのは、
      亡き祖母でした。


      祖母と母、叔母と私のオンナ衆が集まり、ただフツ―にお茶を
      いただきながらとりとめのない会話をしている、そんな在りし日の
      ごく当たり前だった懐かしい日常のひとこまでした。


      こういう夢なら、毎日見たいものです本当に・・・。




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      昨日、このブログを見てくれている友達が、メールをくれました。
      モフ男のお顔が、子犬の頃と比べてだいぶ優しくなり、
      ベリーの血をどこか感じさせるね、と。

      foodpic4195897.jpg




      ええ、もう涙ぶわっですた。




      私がもし聡明な人間だったら、
      自らの性格、あさましさを熟知している人間であったなら、
      モフ男を迎え入れることは、まずなかったと思います。


      モフ男を見るたび、触るたび、無意識にベリーと比べていました。


      (ああ違うなぁ・・・)

      (いつか、似てくる日が来るのだろうか・・・)


      そんなことの繰り返し。

      まったくひどい飼い主ですだ。


      そして友達のメールはこう続いていました。


      モフ男の、私を見る目が変わったのかな?と。


      ハッとさせられました。


      もし、それが本当だとしたら、


      私の、モフ男を見る目が変わったということ。



      ベリーに似た子が欲しくて欲しくて、

      結果、全く似ていない子を選んでしまったのでありますが、

      きっとそれでよかったんだ、と心から思える日も

      そう遠くないのかもしれません。


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      またしても、お客様のマイベッドを占領・・・。






      今日は寒いので、モフ男の羽根布団を出してみました。
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      foodpic4201751.jpg

      しかしキミたち、仲がいいなぁ。





      ちなみに、生後6ヶ月頃のオラ。
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      今より老け顔にみえるのは、気のせいだろうか・・・。






      すみません、ついつい長くなりましたが、本日の本題はこれから・・・。



      ブログ村のコリーランキングに登録して以降、
      ありがたいことに、同じくコリーを愛する方々より
      ご連絡を頂戴する機会が増えました。
      私の周囲には、コリー飼いの知人が少なく、本当に嬉しいことです。
      この場を借りて、御礼申し上げますm(__)m。

      その中に、数件ほどモフ男を愛犬のお婿さんにどうでしょう?
      という趣旨のご連絡をいただきました。



      え、


      えええーっ(驚)




      一瞬、何かの間違いではと思いました。


      モフ男は見てのとおり、賞歴皆無の立ち耳くん。

      交配相手に相応しい犬質の高いコリーは他にごまんといる中で
      こんな無名なコリーにお目をかけていただけて、恐縮しつつ
      大変光栄に感じました。
      モフ男のよい点を評価くださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


      大変ありがたい、飼い主冥利に尽きるせっかくの
      お申し出ではありましたが、謹んでお断りさせていただきました。

      むろん、先方のコリーちゃんずに不満などあろうはずはありません。
      モフ男より優れた犬質の子たちだとお見受けしました。

      ただ、犬、とりわけコリーの交配に自分の愛犬を関与させることは、
      この先ずっとないと考えています。


      ご承知のとおり、交配にはリスクがつきものです。
      一般的に人気があるとはいえない、頭数の少ないコリーにあっては
      尚更のこと・・・。


      過去、一度だけ交配を視野にいれ、先代ベリーに遺伝子検査を受けさせたことが
      あります。
      コリーアイ、グレーコリー症候群、イベルメクチン感受性 (MDR1遺伝子)
      の3項目の検査を申し込みました。
      (費用はたしか3万ちょっとだった記憶あり)


      結果はすべて問題なし。

      でも、結局交配には踏み切れませんでした。


      なぜか?


      産まれるすべての子犬の健康に責任を持つ自信が持てなかったこと。
      そして需要に比して、供給過多とも見えるコリー、しかも
      インターやAKCチャンピオンといった華々しいタイトルを
      持ち合わせていない父犬を持つ子犬に、果たして飼い主さんが
      見つかるか、心もとなく感じられたためです。
      一般のお宅で、同じ犬舎からコリーを4頭、5頭と迎え入れ
      多頭飼育されているケースもよく見聞きしますが、私にはそれすら
      コリーの需要の少なさを物語っているように感じられてなりませんでした。


      ベリーのお里のブリーダーさんからのお申し出でもあり、
      父犬のオーナーである私が生まれくる子犬の健康、行く先を心配する
      必要はなかろう、と思われる方もおられるやもしれません。

      ですが、状況がどうあれ、命を生み出すことに手を貸した時点で、
      この世に誕生した命への責任は生じると私は考えています。


      万が一、奇形もしくは重度の先天性疾患を持つ子犬が産まれたら・・・。
      貰い手が誰もみつからなかったら・・・
      先代ルイやベリーのように、胃腸が非常にセンシティブな体質や
      アレルギーが子犬に受け継がれてしまったら・・・・。


      こんな不安がぐるぐる押し寄せ、よくよく考えた末、
      ブリーダーさんからのありがたいお申し出は、お断りさせていただきました。


      本当はお声掛けいただけて、とっても誇らしかったのです。
      ベリーによく似た子犬が見たい、欲しい、とも思いました。


      でも、ケネルには、ベリーによく似た同胎犬のカミュが子出しの非常に
      良い種オスとして活躍していました。
      敢えてベリーを交配に用いる必要はなかろう、と判断しました。


      もしあの時交配を承諾していたら・・・
      全頭、健康に問題ない子犬が授かった可能性はもちろんあります。
      でも、彼らが5歳、6歳・・と歳を重ねた時、どんな疾患、体調に
      影響が現れるか、私には知るすべがありません。
      また知ったところで、どうすることもできないのですけれど・・・。


      ルイそしてベリーで私が経験した想いを、愛する犬の血を分けた
      子と暮らすご家族に味わわせたくない、その想いが今も強くあります。
      (3親等以内にインブリードが見受けられる割合がきわめて高い
      コリーという犬種においては、健康面のリスクは生涯に渡る
      懸念事項であります)



      健康に問題がある子犬、貰い手がみつからなかった子犬、
      または諸事情でもらわれた先で飼い続けることができなくなった
      子犬を我が家で引き取り生涯面倒を見る覚悟がない限り、繁殖には
      手を出すまいと決めています。
      たとえ、こういったリスクのすべてを、交配相手側が担ってくださる
      と申し出てくださっても、です。


      The dog is the only animal that has seen his god.

         犬は、神を見た唯一の動物である。(作者不詳)



      ここでいう犬の「神」とは、私たち人間のこと。

      でもこれは真実だ、と感じます。

      とりわけ、ブリーディングに関わり、新たな命をこの世に
      生み出す人々は、犬たちにとって紛れもなく「神」そのものです。
      その重責は、途方もなく大きいと、私は考えます。
      その「神の領域」に足を踏み入れる意欲も覚悟も私は持ち合わせていません。



      このような理由から、モフ男のお見合いのお話をお断りさせて
      いただいたわけですが、そのことでもし先方がご気分を害して
      しまわれたら、本当に申し訳なく思います。


      モフ男を気に入ってくださった方々へは、モフ男のお里にいる
      彼の同胎犬もしくは全く同じ父母の組み合わせで、はるかに素晴らしい
      犬質を誇る種オス君たちを、花婿候補におすすめさせていただきます。


      よろしければ、こちらをご参照ください。

      http://www.fleur-de-lis.jp/fl_b.html


      モフ男の父犬は、FLEUR DE LIS JP BLACK TIE AFFAIR(カミュ)
      母犬は、    FANTASY'S DELTA BLUES(スプラッシュ) です。



      どうぞ、ご理解の程お願い申し上げます。




      (余談ながら・・・)

      ベリーには特に関係ないかと、検査対象から外しましたが、
      隠れマール因子を持つ掛け合わせを未然に防ぐため、
      マール因子の検査を受けることもできます。


      ミニチュアダックスや、ボーダーコリー、オーストラリアンシェパード同様、
      日本におけるコリー繁殖においても、ダブルマール因子は、
      今よりいっそう深刻な潜在リスクとなる可能性が懸念されます・・・。


      繁殖を視野にいれる方は、(もう実施されているかもしれませんが)
      ご自分の愛犬の検査はもちろん、相手方の検査結果も考慮にいれた上で
      交配を判断いただきたい、と切に願います。


      拝見する限り、ボーダーやオーストラリアンシェパと比べ、
      ラフコリーのブリーダーさんやオーナーさんで、ご自分のサイト、ブログで
      遺伝子検査結果を公表されている方が大変少ない(というか皆無?)な気が
      いたします。(違っていたらすみません!)
      公表する、しないを問わず、交配にあたっては、主要な遺伝子検査は
      生まれくる犬たちにとっての「神」となる者の第一義的な責務として、
      ぜひぜひ実施いただきたいです。


      ちなみに、私がベリーの時に委託した検査機関はこちらです。


      バイオス医科学研究所 
      犬の遺伝子診断サービス DOGGENE

      サイト:http://www.bioslab.co.jp/research/8/ippan.html
      ※多検体、多頭割引あり。




      こちらでも検査いただけます。


      日本畜犬遺伝性疾患協会
      サイト:http://idida.co.jp/index.html
      ※多頭割引あり。

      こちらは、麻布大学獣医学部臨床繁殖学研究室を拠点に
      活動している団体。
      かかりつけの獣医師経由で申し込むこともできます。
      (しっかりした粘膜採取が検査精度には欠かせませんので、
       ご自宅での採取に不安がある方は、病院での採取をお願いすることを
       おすすめします)



      foodpic4201566.jpg

      モフ男をお婿さんに!とまで思っていただけて、
      本当に嬉しかったです。
      お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたしました




      そして、いつも以上に長く、読みにくい文章を最後まで
      お読みくださった皆様に感謝!!



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