高齢者と伴侶動物
      2009 / 11 / 24 ( Tue )
      今日はひさしぶりに暖かい一日でした。
      所用で出かけた牧場では、タンポポ、ハルジョオン、
      クローバーの花がちらほら咲いておりました(驚)!
      春の風物詩、モグラの巣穴跡も発見!
      暖かさにつられ、地表近くまで出てきたのでしょうか。
      (おおーい、冬はこれからだよー)と声をかけたくなります。

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      おじいちゃんホースも元気いっぱい!


      さて、私事で恐縮ですが、我が家に家族がもう1頭増えました。
      推定13歳のMIX犬のゴン太です。
      一人暮らしをしていた伯母が世話をしておりましたが、体調を
      崩したため、ゴン太も住み慣れた家を離れることになりました。

      以前新聞で、「都内の動物愛護センターに犬・猫を持ち込む
      飼い主の3割以上が健康上の理由を挙げており、その多くは
      高齢者と推定される」という内容の記事を読んだ記憶があります
      が、特にお身内のいないお年寄りにとっては、ご自身に万一
      何かあった場合、伴侶動物のお世話をどうするかは大きな心配ごと
      だと思われます。

      新聞等でも報道されましたが、東京都では入院や体調不良などで
      同居動物の世話が難しくなった高齢者の代わりに、一時的に動物
      を預かる受け皿作りを現在検討中だそうです。
      一時預かりの任にあたるのは、都が委嘱した動物愛護推進委員
      の方。飼い主が、まず親戚や知人など心当たりをあたった上で、
      それでも見つからない場合に、地域や環境の近い推進員が預かり、
      飼い主の体調が回復した暁には動物を返し、仮に期間が長期化
      した場合には、新たな飼い主を探すという計画のようです。

      ペットを心の支えにされている高齢者の方は、少なくないと言われて
      います。
      特に親戚のいない一人暮らしのお年寄りが、一時的にお世話が
      できなくなった場合、ペットの預託先を探すことは実質的に困難を極
      めることが予想されます。
      また、ペットホテルに預けることが金銭的に難しいケースも多々
      あるかもしれません。
      都の試みは、殺処分されるペットの減少につながるだけではなく、
      高齢者の「生き甲斐」「生きる張り合い」を摘まずにすむという点で
      大変意義あることだと感じました。
      元気になったなら、愛する動物と再び一緒に暮らせる、という
      希望がご本人にとって大きな励みになることでしょう。

      都の構想では、民生委員と動物愛護推進員によるネットワークを
      組織し、一時預かりに応じる体制をつくり、2010年度から一部
      地域でモデル事業を実施、2012年度から本格実施を目指す予定
      と報道されました。

      先日、動物管理課の方に、受け皿づくりの進捗状況を伺う機会が
      ありましたが、現在は、問題点・課題を洗い出している段階で、
      モデル事業開始の目途は立っていない、とのことでした。
      (食事や医療費代などの金銭面(※飼い主が原則負担)やペットの
      健康状況、これまでの飼育状況等がわからないことによる受け入れ
      側の不安 等々の問題点が寄せられているそうです)
      大勢の関係者の連携が不可欠となる全く新しい取り組みですので
      難題山積み、時に難航することも多々あるかと思われますが、
      粘り強くあたってできるだけ早く実施にこぎつけていただきたいと
      心から期待しています。
      (ちなみに、一時預かり制度の対象となるのは、お身内の方が
      いらっしゃらず、かつペットホテルなどの利用が金銭的に難しい
      高齢者の方に限られるとのこと。この条件に当たらない高齢者
      もしくは代理の方がセンターにペットを持ち込んだ場合は殺処分の
      対象となってしまうそうです。)

      「東京都動物愛護管理推進計画」には、動物愛護相談センターや
      動物愛護推進員等が、区市町村や民生委員などと連携して、
      高齢者に対し、動物飼育に関する助言・指導を行っていく
      ネットワーク作りも盛り込まれています。
      (高齢者に対する助言・指導とは、「動物を飼育する際は、
      ご自分の年齢を考慮し、よく考えて臨むこと」
      「ご自分に万一のことが起こった場合にペットを預かってくれる
      人を前もって探しておくこと」が中心になると伺いました。)

      高齢者が動物との暮らしをためらう傾向にあるのは、動物福祉の国
      イギリスでも同じようです。
      動物愛護団体ブルークロスの調査によると、動物との生活を
      希望しつつも、経済的問題、身寄りがないこと、喪失の大きさなどを
      理由に、飼育を見合わせている高齢者も少なくないことが判明
      したそうです。
      以前受講した動物の終末医療に関するセミナーで伺った
      「一人暮らしの高齢者が動物と共に暮らせるようサポートすることも
      ある意味AAA(動物介在活動)ではないか」という言葉がとても
      印象に残っています。

      ペットシッターなどによる動物のお世話や、万が一の里親捜し支援
      といった物理的サポート、伴侶動物との辛い別れを体験した高齢者
      の心理的サポートなどの支援環境があれば高齢者の飼育環境は
      きっと変わってくるのではないでしょうか。

      TEAM WILLでは、お一人暮らしの高齢者向け割引制度など
      はあるものの、現時点では目標とする支援体制にはほど遠い
      状況です。

      でも、今は自分たちにできることを一つ一つ、地に足をつけて
      しっかりやっていくこと、それが目標に向けた一番の近道だと
      考えています。

      はっ、気づけばいつにもましてまとまりのない長文になってしまい
      ました(>_<)

      最後までお読みくださり、どうもありがとうございました!

      ご参考までに。

      東京都動物愛護管理推進計画の概要

      東京都動物愛護管理推進計画(全文)
      (P.32「施策-13 高齢者の動物飼養への支援」参照)


      (追伸)
      ゴン太は、なんとか新しい環境に慣れてくれたようです。
      ひとまずホッ(*^_^*)
      23 : 31 : 30 | 飼育・介護関連 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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