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      胃捻転にまつわるエトセトラ
      2013 / 07 / 03 ( Wed )
      黒柴ズ・・・
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      今日も今日とて、


      水飲まず(涙)
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      真夏時は  飲んでおくれね  頼むから (だい)



      さてさて、先般突然ゲーリーと嘔吐に見舞われたモフ男くん、
      おかげさまですっかり元気復活して先週ひさびさに代々ランへ!

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      アナバスママさんのブログよりお写真無断拝借m(__)m



      ・・・でありましたが、つい先日またもやゲーリー再来

      どうやら今回はエアコン(ドライ)による冷えが原因だった模様。
      ドライOFF&絶食で、翌朝には無事良ウンチ復活してホッ。


      エアコンつけねばハァハァ&食欲皆無、さりとて冷えるとピー・・・。
      ううーむ、室温調整は難しい・・・・

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      こうなったら腹巻出動だな・・・。



      ここ最近、チームウィルのお客様犬の中にも、体調を崩す子たちが
      増えているようです。

      突然の下痢で投薬を続けるもなかなか改善しない子、
      持病の発作の悪化や原因不明の体調不良 etc.
      すべて10歳以上のシニア犬です。

      変わりやすい天候と湿度がストレッサ―となったのでしょうか。
      日頃から愛犬の食事やケアに人一倍気をつかっておられる
      お宅ばかりなだけに、改めてシニア犬の体調管理の難しさを思います。

      幸いにも、現在はほとんどの子が復調したようでホッ。
      まだ気の抜けない状態の子も、どうか一日も早く回復してくれますように!

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      我が家のおじいちゃん犬ゴンタくん(推定17歳)
      サマーカットでさっぱりすっきり





      そういえば、写真家・執筆家の藤田りかこさんの愛犬も、先日胃捻転に
      見舞われたとdog actuallyの記事で拝見しました。

      人生とは「ああ、やっぱりこういうものなのか」を思い知らされた瞬間であった。


      この書き出しではじまる体験記は、犬と暮らす私たちに、胃捻転の怖さを
      改めて伝えてくれます。

      胃捻転、生と死をさまよう


      この記事の中で、2010年にイギリスで発表された、
      胃捻転リスクに関する犬種ごとの各倍率が一部紹介されています。
      コリーの倍率が知りたくて元の文献をちょっと調べてみましたので、
      ご参考までに、ご紹介しますね。

      ちなみにこちらは、イギリスにおける純血種犬の胃捻転リスクを
      過去10年間のデータを元に算出したもの。

      過去10年間で死亡した犬15,881 頭のうち、胃捻転を死因とするものは
      359頭(65犬種)。

      はじめてGDVと診断された平均年齢は5歳
      GDVによる死亡平均年齢は7.92歳とあります。

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      しかし、肝心のコリーの名前がない・・・(涙)
      (驚くことにGシェパードもリサーチ対象に入っていないそう。)



      胃捻転に罹りやすい(罹病率が高い)犬種トップ15をリストアップしてみました。
      GDV2.jpg
      他の犬種に比べ、アイリッシュ・セターは7.2倍、ワイマラナーは5倍、
      ボルゾイは3.8倍も胃捻転に罹りやすい、とあります。
      意外なのは、グレートデーンの2.2倍。
      このデータによると、罹病リスクは他犬種の2倍程度なれど、
      ひとたび発症すると死亡率が高い(8.2倍)ということ??
      (しかし、デーンの胃捻転発症率が他犬種比わずか2倍などということは
       果たしてありえるのか・・?)


      原文(英語)をお読みになりたい方は、コチラからお探しくださいね。
      そして、お気づきになった点がありましたら、どしどしコメント欄にて
      ご指摘ください。
      「こういうデータもあるよ!」という貴重なご意見、大歓迎です
      (その際、出典先、文献名も併記いただけますようお願い申し上げます



      ついでに、もう一つ胃捻転関連の記事をリンクしておきます(英語)

      What Promotes Canine Bloat?


      この記事によれば、胃捻転についてはその発生原因やリサーチ手法、
      予防方法について、獣医師間でも見解が分かれるそうですが、
      「1回の食事量を少なくし、数回に分けて与えることは
      胃捻転のリスクを減らす 最良の選択」
      という点では、意見の一致をみているのだとか。
      (※2005年の記事ですので、現在は変わっている可能性あり)


      また、パデュー大学のグリックマン博士によれば、GDV発症の抑制に
      最も推奨されることの一つは過去、一親等内(親、子、兄妹)に
      GDVを発症したことのある犬を繁殖に用いない
      こと。
      (博士の研究によれば、もしその助言に従った場合、GDV発生はほぼ
       60%、もしくはそれ以上減らすことができるだろう、とあり。)

      加えて、グレートデーンなどの超ハイリスク犬種については予防として、
      去勢・避妊する際、併せて胃腹壁固定術を受けることを薦めています。
      (反対に、胃壁固定術を受ける際は、併せて去勢・避妊もするべし、と)

      一方、未去勢・未避妊の犬が胃腹癖固定術を受けることについては、
      遺伝的要素を含むGDVの発現が隠され、繁殖に使われる可能性をはらむと
      危惧するコメントも寄せられています。

      中には、胸が極めて深い個体をブリーディングに使うことは控えるべし、と
      一歩踏み込んだ提言をする獣医師(主にイギリス)もいるようですが、
      容姿・体型の美しさに影響する点でもあるだけに、実際はなかなか
      難しいものがありそうです。


      余談ですが、前述のWhole Dog Journalの記事にて、
      胃捻転の症状が疑われた愛犬に、病院に搬送するまでの間、
      ガス除去薬(ヒト用)を飲ませ、幸いにも捻転には至らなかった
      ケースが紹介されています。

      使用されたのは「phazyme」(グラクソスミスクライン製 ※人用)
      ガスコン同様、強力な消泡効果のあるシメチコンがものの数分で
      お腹にたまったガスの泡を破壊して排出しやすくするというもの。
      アマゾンやドラッグストアで市販されています。
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      ソフトジェルタイプは、ガスコン(錠剤)より飲ませやすそう・・・・。


      胃拡張が疑われる犬に、飼い主がガス除去薬を飲ませることについては、
      専門家の間でも賛否両論だとか。

      嘔吐を引き起こして誤嚥につながる恐れがあるため、何も飲ませるべきではない、
      GDVが疑われた時は、すぐに獣医師に見せることが大事!との
      獣医師のコメントが記事で紹介されています。

      が、これはあくまで私見ですが、獣医師の診察を受けるまでに
      30分以上要することが確実視される場合は(夜間の場合は大抵そう)
      通院までの間、捻転を防ぐための「時間稼ぎ」的対策として、
      私は迷わずガスコンを飲ませるつもりです。
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      お出かけ時はどこにいく時も必携。
      私は獣医さんでいただいていますが、内科を受診した際、
      お願いすれば処方いただけるかと。

      ※ガス除去薬は、捻転を起こす前の「胃拡張」の初期段階で
       飲ませるものであって、拡張がひどく進んでいたり、
       ひとたび捻転が生じてしまっている場合、投薬は無理だと
       思われます。



      また、同記事では、ホリスティック専門の獣医師のコメントとして、
      レスキューレメディー(バッチ)が胃拡張・胃捻転を起こした犬の
      ストレス緩和に有効、とありますが、これはどないなんでしょう???
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      レメディで胃拡張・胃捻転を治療することはもちろんできないものの、
      舌の粘膜から吸収されたレメディのエッセンスが、GDVのショックと
      トラウマを緩和し、動物病院に搬送するまでの間、犬の緊張・
      ストレス緩和に役立つ、とありますが・・・・。

      個人的には、痛み・苦しさからくるフィジカル面のショック・
      ストレスである限り、鎮痛効果の一切ないレメディの効能には眉唾です。
      (といいつつ、一応1本常備してはいますが・・・)



      この他にも、胃捻転予防に漢方を用いる獣医師や、
      消化酵素やプロバイオティクスは腸内のガス発生を抑え予防に有効、と
      する獣医師の見解も紹介されています。
      腸内バランスを整えてガス発生を抑制する目的でしょうが、
      突発的にガスが大量発生するメカニズムが謎とされる
      胃拡張・胃捻転(GDV)の対策としてどこまでworkするのかな?
      と思いつつ、気休めにミヤリサンをあげてみたり。
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      ちなみに軟便対策には、ビオフェルミンより効き目ありでした!
      (※あくまでモフ男の場合)


      あれ、今日も結局胃捻転の話題に終始してしまいましたね


      胃捻転は、気圧、湿気や季節の変動といった気候条件との
      重大な因果関係は認められないとする研究発表がありますが
      (R. Dennlerら 2005 The Veterinary Journalより )
      季節の変わり目はやはり気をつけたいもの。

      どんなに気を付けていても「なるときはなる」のが胃捻転の怖さですが、
      万一の際、すみやかに対応できるようお互い日頃から対策を練って
      おきましょうね!


      ということで、今日はこのへんで


      (おまけ)
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      最近トッピングに仲間入りしたヤギミルクが大ヒット!
      (スペアリブは、さくらちゃんママからの差し入れ
       ママさん、いつもどうもありがとうございます


      「早くくれろ♪」アピールちう。
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      この後うまうま完食。


      ヤギミルクに飽きないことを祈るのみ・・・・。



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