だいすけ君と胃捻転
      2011 / 12 / 06 ( Tue )
      ポチたまのだいすけ君が、胃捻転により6歳の生涯を閉じたのは
      1週間前のこと・・・。


      「胃捻転」


      大型犬と暮らす私にとって、身につまされる訃報でした。


      胃拡張・胃捻転症候群(GDV)とは、なんらかの原因によって
      胃の中にガスが大量発生し、ガスでパンパンに膨れあがった胃袋が
      捻転を起こしてしまう症状です。
      突然発症し、原因は未だ解明されていません。
      症状の進行が非常に速いため、早期に適切な治療を施せるか否かが、
      生死を分ける重篤な疾患です。

      好発犬種のコリーと暮らす私は、GDVがとても怖い・・・。

      一般的に、GDVは胸部の深い大型犬に発症しやすい、と
      考えられていますが、「どの犬にも起こりうる」と個人的には
      捉えています。(シニア犬は特に!)


      予防策として、いくつか気をつけていることはありますが、
      ガスが胃内に突然大量に発生する原因が解明されていない以上、
      完全予防は難しいと捉えています。
      どんなに細心の注意を払っていても、起こる時は起こる、突然に。
      そして一度起こったら、「一刻一秒を争う」それがGDVの怖さ。


      重症度、犬種、経過時間、または発症時間などにより、治療も予後も
      大きく異なりますが、発症直後、私たち飼い主ができることは
      一にもニにも、GDVの初期症状を見逃さず、ただちに動物病院に連絡、
      通院すること。
      そして、オペの決断をすみやかに下すことだと考えています。
      場合によっては、主治医の「オペ不要」の判断にもかかわらず、オペ
      (多くが開腹)をお願いする必要が出てくるかもしれません。

      (余談ですが、胃拡張を起こした場合、通常であれば胸部が太鼓のように
      パンパンに膨れるところ、胃のほとんどが胸郭に収まっている犬の場合は、
      傍目に膨張がわからないことがあるそうです。
      胃拡張と捻転が同時に進行している場合もあり、実際には開腹しないと
      わからないケースがかなりあるとか・・・)

      また、胃チューブを挿入することで呼吸が楽になり一時的に症状が
      治まったように見えても、「胃腹壁固定術」を施さない犬は非常に
      高い確率でGDVを再発することが報告されているそうです。)

      夜間・休日でも30分以内に救急搬送可能で、且つ、
      最適な胃腹壁固定術を状況に応じてしっかり施せる腕と経験を持った
      獣医さんを見つけておくことが
      イザという時、愛犬の生死を分かつ
      のだとつくづく感じます。


      獣医さんと、日頃からGDV対策について、話し合っておくことは
      とても大切なことです。

      ・・・と、さもエラそうに書いておきながら、毎回、通院時に
      ガスコン処方してください」と伝え忘れるダメ飼い主であります(恥)
      ※ちなみにガスコンは胃捻転を治す薬ではなく、胃拡張が疑われる
       段階で飲ませ、症状の進行を遅らせて、通院までの時間稼ぎをする
       ためのお薬と理解しています。


      最後に、参考になるかはわかりませんが、GDV予防として、個人的に
      留意していることをリストアップしてみました。
      (大型犬と暮らす方にとっては常識的なことばかりかも・・・・)
      ※我が家はドライフードを主食にしています。

      ■食事は1日3回に分けて与える
       →ドカ喰い防止&消化器官に負担をかけないため。

      ■運動後は1時間程度、時間をあけて食事を与える

      ■早食い予防(我が家では遊びも兼ねて、複数のコング、
                ペットボトルなどを使用)
       →早食いはGDVとは直接の因果関係が認められない、との説も
        あるようですが、一応念のため・・・。

      ■食後2~3時間は安静にさせる
      →ご機嫌でヘソ天してゴロンゴロンしたり(←コレ、よくやります)
       吠えたり、興奮させたりしないよう食後しばらくは何気な~く目を
       光らせています。

      ■一人で留守番させる直前に食事を与えない

      ■大豆の含有量が高いフードの使用は見合わせる
       →ヒトで言われる「豆製品はお腹のハリを増長しやすい」との
        説を参考に。まぁこれも念のため。

      ■興奮したり、ストレスがかかった日の食事は、量を減らし、
       ビオフェルミン(または消化酵素)を追加

       →これはお腹が弱い子の対応と同じ。

      ■食事の直後に、一気に大量の水を飲ませない(特に夏場)


      ・・・とまぁ、こんな程度でしょうか(~_~;)
      (ちなみに、GDV予防を徹底されている方から見たら序の口レベル)

      神経質になりすぎるのも・・・と思う一方、それはGDVの
      恐ろしさを経験していないから言えることなのだ・・・と
      だいすけ君の訃報に接し、自戒を込めて思う次第です。


      私はポチたまを観たことはほとんどありませんが、
      撮影でだいすけ君に会ったことのある、友達のお母様の言葉が
      思い出されます。

      「だいすけ君は、自分のお仕事をちゃんと理解していた」

      その生涯で、どれだけたくさんの人を笑顔にしてきただろう。
      でも、きっと、トレーナーさんや松本君の笑顔が、何より
      嬉しかったんじゃないかなぁ・・・。


      だいすけ君、安らかに・・・。
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