悟天ちゃん、そしてストロングハート
      2011 / 02 / 19 ( Sat )
      昨日、デイケアに来てくれた悟天ちゃん♪
      すやすやお休みちゅう。

      IMG_3200_20110220151949.jpg


      寝起き直後をパシャ。
      IMG_3198.jpg


      このあとやおらゲート前に走りだし、
      嬉しそうにお尻フリフリおめめキラキラ☆

      お母さんがお帰りになる前の悟天ちゃんはきまってこう♪

      (もうすぐお母さんがお迎えにくるのね)

      ゲート前で一緒にお母さんのお帰りをお待ちしていました。

      5分・・・・10分・・・あれれ??

      お戻りの気配全くナシ!

      結局お母さんがお戻りになったのは、それから40分程経ってから。

      お母さんにそのことをお伝えすると、びっくり顔。

      聞けば、ほぼ同じ頃電車の中で「今から帰るからね」と
      心の中で語りかけたの、と。

      IMG_3195.jpg


      そんなことがあったせいか、フト、人間の言葉を使わずに動物との
      意思疎通(nonverbal communication)を真剣に試みたブーンの本を
      思い出しました。

      ワシントン・ポスト紙の記者で、当時ハリウッド映画の
      プロデューサーとしても名が知れていたJ・アレン・ブーン
      (J. Allen Boone 1882.2.17 -1965.6.17 )著の
      『動物はすべてを知っている』※原題は「Kinship With All Life」
      (直訳:生きとし生けるもとの一体感)


      もともと特に犬が好きなわけではなかったブーンでしたが、
      ハリウッドの知人に頼み込まれ、当時大スターであった
      G.シェパードのストロングハート号(Strongheart)と一時期
      一緒に暮らすことに。

      ストロングハート号の、威厳と確信に満ちた在りようにすっかり
      魅了されたブーンは、このG.シェパードを「教師」として、
      多くのことを彼から学ぶことになります。
      ついには、人間の言語によらない沈黙のコミュニケーション
      "silent language"によってストロングハートとの根本的な
      つながりを感じることが出来るようになった経緯が、
      元記者ならではの生き生きとした筆致で記されています。

      正直、途中ついていけず読み飛ばした箇所もあります(~_~;)
      ですので今日ご紹介するのは本の詳しい内容ではなく
      (期待された方、ごめんなさい)類まれな資質を備えた一頭の
      素晴らしい犬、ストロングハートと彼に寄せられた愛に溢れる
      言葉のいくつかについて。


               Strongheart.jpg
              Strongheart (Etzel von Oeringer) 1917-1929

      ハリウッド初の犬のスターとして1920年代に活躍。
      「リン・ティン・ティン」と並ぶ大スター。
      (ちなみに、ハリウッドの観光名所 「ハリウッド・ウォーク・オブ・
       フェーム」の1724 Vine Streetにストロングハートの
       名前入りプレートがあるそうです)

      ドイツで警察犬として高いレベルの訓練を積んだ後、
      著名な動物トレーナーのラリー・トリンブルと彼の妻で映画脚本家の
      ジェーン・マーフィンの引き取られ、アメリカに渡り1921年に
      映画デビューを果たします。

      彼の出演作の多くが大成功を収め、アメリカ国民の間にこの犬種の
      認知度を高めることに貢献しました。
      (ストロングハートとリン・ティン・ティンの活躍で、アメリカでの
       G.シェパード人気は一気に最高潮に達し、以来ずっと
       G. シェパードは、アメリカで人気ナンバーワンの地位を独占する
       ことになったといわれています)


      残念ながら、彼の出演作はほとんどが焼失し、
      遺作となった「The Return of Boston Blackie(1927)」だけが
      現存する唯一の作品といわれています。

      こちらで、ストロングハートの本場仕込みのアタックシーンが
      ご覧いただけます。(動画をアップしてくださった方に大感謝!)

      彼は、生まれ故郷ドイツで警察犬attack dogとして一流の訓練を
      受けました。

      「The Return of Boston Blackie(1927)」より。
      ご主人を狙う悪人をやっつけるストロングハート。


      「リン・ティン・ティン」は、間違いなくハリウッド初期の最も有名な
      犬のスターですが、ストロングハートは「犬スターの先駆者」として、
      リン・ティン・ティンに道を開いたと評価されています。


      strongj.jpg
      右は、彼の生涯の伴侶Lady Jule号。

      ストロングハートは、Lady Jule号との間にたくさんの子供を
      もうけ、子孫の中には父の後を継いで30年代に映画で活躍した
      「Lightning」や「 Strongheart's grandson」などがいます。
      ストロングハートの血統は、現在も脈々と受け継がれています。


      晩年は、不運に見舞われました。
      1928年8月、ストロングハートは、幼児殺害未遂容疑で起訴されます。
      ソフィーという名の幼女を「食べようとした」というもの。
      後年これはソフィーの家族の誤った証言によるものと判明し、
      ストロングハートの潔白が証明されました。

      翌1929年には、映画撮影中に誤ってスリップし、熱したスタジオライトに
      接触して、やけどを負ってしまいました。
      当初、ひどくないと思われたものの、わずか数週間で悪化し、
      6月24日突然息を引き取りました。享年12歳。

      前トレーナーのヘンリ・ポッツがストロングハートに寄せた言葉です。

        "God bless you Strongheart, God bless you"

      彼を心から愛した大勢の人々もただただ同じ気持ちだったことでしょう。


      彼がいかに素晴らしい資質を備えた類まれな犬であったかについては、
      ブーンの著書をお読みいただくのが一番わかりやすいと思います。
      彼は、自著「Letters to Strongheart(ストロングハートへの手紙)」の中で、
      こんな言葉を残しています。(一部抜粋)

              41nT6P03gqL__SL500_AA300_.jpg


      犬は骨や皮などでできてやしない。
      「資質」が犬をつくりあげるんだ!

      ストロングハート、きみの資質をほんのすこし挙げてみよう。

      善良、忠義、思慮、熱意、忠誠、献身的愛情、誠意、気高さ、
      優しい気持ち、知性、正直、信頼、強さ、穏やかさ、幸せ、
      感謝、感謝の気持ち、信頼性、忍耐力、品位、謙虚、純粋、
      非利己的、恐れのなさ、愛・・・何百という同義語がこれに続く。

      これらストロングハートの資質は、死ぬことも、地中深く埋葬される
      こともない。それは永遠なるもの!

      ストロングハートもまた、彼の資質同様、永遠に生き続けるのだ!



                  Strongheart5.jpg
           " Grade One qualities--even among the human species! "
            


      ストロングハートはブーンに、相手と敬意ある態度で向き合い、
      相手から何かを学び、生きものと心を通わせることが可能である
      ことを教えてくれた存在。

      私たちにもきっと「ストロングハート」はいるはず。
      そう、すぐ目の前に。
       





      23 : 09 : 13 | 犬の話題 | page top
      | ホーム |