犬を埋める最高の場所 ‘Where to Bury A Dog’
      2011 / 01 / 11 ( Tue )
      愛する犬を亡くし、波のように寄せては引く悲しみと喪失感の中で
      日々を過ごしておられる方へ。
      今日の記事をそんなみなさんに贈ります。


      1926年、アメリカのオレゴン新聞の朝刊に‘Where to Bury A Dog
      (愛犬をどこに埋めたらいいか)’と題した記事が掲載されました。
      執筆したのは当時オレゴン新聞の記者で、のちに小説家、詩人、
      エッセイストとして活躍したベン・ハー・ランプマン。
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      Ben Hur Lampman (1886.8.12 - 1954.3.2)



      この記事は、オンタリオ州在住のある愛犬家が地元紙に投稿した
      「どこに犬を埋葬したらよいのか?」という投稿を目にした
      ランプマンが、自紙で見解を述べたものです。
      (このエッセイは、のちにランプマン著作集の中でも
      “How Could I Be Forgetting(どうして忘れられようか)”
      とのタイトルで収録されています)

      拙い訳でいつも申し訳ありませんが、わずかでも届くことを祈って・・・。



             犬を埋める場所は


      愛する犬を埋葬するにふさわしい場所は、さまざまある。
      ここで、光り輝くコートをまとった一頭のセッター
      (我々が知る限り、彼は卑劣な考えなどただの一度も
      抱いたことがない)を想像してみよう。


      彼は、桜の木の下、庭の土のずっと奥深くに埋められる。
      そして季節が巡り、桜の花びらが、墓が建つ緑鮮やかな
      芝生の上に舞い広がる。
      桜やリンゴの木、花の生け垣の下は、愛する犬を埋葬するのに
      素晴らしい場所だ。


      彼は生前、それらの木や生け垣の下で昼寝をしたり
      香りつきの骨をガリガリかじったり、頭を持ち上げて
      見知らぬ侵入者に挑もうとしたものだ。
      そこは、生きていた時も、死んだ今も変わらずよき場所。

      だが、実はそんなことは取るに足らないことなのだ!


      もしあなたが愛犬を忘れず、よく思い出し、
      彼が時々、生きていた時と同じようなリアルさであなたの夢に
      現れ、目をキラキラさせ、なにごとか質問し、尋ね、笑い、懇願する
      としたら、犬がどこで眠りにつくかはたいした問題ではない。


      風が吹き荒み、木々がざわざわしなる丘や、子犬時代に親しんだ
      近くの小川、陽気な牛たちが草をはむ平坦な牧草地・・・・それらは
      犬にとってもあなたにとっても同じこと。
      思い出があなたの中で生き続けるなら、得るもの、失うものは
      なにもない。


      だが、愛する犬を埋めるに一番よい場所がひとつある。
      特別の場所が。

      もしあなたがその場所に愛する犬を埋めたなら-これは既に知っている
      にちがいないが-愛してやまない犬は、あなたが呼びかけた時、
      あなたの元にやって来るのだ!

      不気味で薄暗い死の境界を超え、懐かしい道を通ってあなたのそばに
      再び寄り添う。
      あなたが、生きている犬たちを大勢従えて歩いても、犬たちは
      あなたの犬に唸りもせず、彼が来ることを不快に感じたりもしない。
      なぜなら彼は「あなたの犬」で、彼は仲間の一員だから。


      ひょっとしたら、人はあなたを笑うかもしれない。

      犬の足で踏み倒された芝を見ることのない人
      もっとボールを投げてとクンクン懇願する声を耳にすることのない人
      本当の意味で、一度も犬と生活を共にしたことのない人々は・・・。


      さぁ、そんな彼らに頬笑みかけてあげよう。
      彼らの目からは隠されている、けれど大いに知る価値の
      あることをあなたは知っているのだから。


      愛する犬を埋める最高の場所、それは飼い主の心の中だ。


                         ベン・ハー・ランプマン
                        
                          1925年9月11日

      _setter.jpg
      【photo by AndyArmstrong



      (お願い)
      私の拙い訳では、原文の持つ素晴らしさは到底伝えきれません。
      英語が大丈夫な方は、ぜひ原文をお読みくださいね。

      'Where to Bury A Dog'





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