引退盲導犬の介護ボランティア考
      2010 / 09 / 13 ( Mon )
      うーん、今日も暑さがカムバックした一日でしたね!

      今日は、引退盲導犬とその里親さんへのサポートについて、
      個人的にあったらいいなぁ、と思うことを述べたいと思います。


      先日、動物病院の待合室で、高齢になった盲導犬の里親
      募集の貼り紙を目にしました。
      募集主は、ユーザーさんご本人。
      協会から次の盲導犬を貸与されるタイミングで里親さんへの
      お渡しとなるそうです。
      貼り紙を読みながら(よいご縁がありますように・・・)
      と同時に、里親さんが現実に直面するであろう経済的、体力的負担
      の大きさを思いちょっと複雑な気持ちにもなりました。

      以前のブログ「高齢盲導犬 ずっと一緒に」でも触れましたが、
      引退した盲導犬をユーザーさんが引き受けた場合、次の盲導犬は
      貸与されません。(これは、ユーザーさん、犬双方にとって
      必要な措置だと私は思います)

      ユーザーさんにとって、白杖の生活に戻ることは、不便な日々への
      逆戻りを意味します。
      辛い気持をぐっとこらえて長年の相棒を手放し、新しい相棒を迎える
      ユーザーさんがほとんどでしょう。
      491744291_6d783a8fdd.jpg
      [photo by Zevotron]


      今回目にした貼り紙にも、(同じ病院に通院する方に引き取って
      いただければ時々近況が伺えるかもしれない。ひょっとすると、
      たまに会える機会もあるかも・・・)
      そんなユーザーさんの犬への想いが文面からなんとなく伝わってきました。

      現在、引退盲導犬の老犬ホームは、北海道盲導犬協会と、
      富士ハーネスの2か所にあります。
      いずれの施設でも、引退犬たちは職員、ボランティアに手厚く
      ケアされ(北海道盲導犬協会では、24時間体制!)のんびり
      余生を送る環境が整っていますが、老犬ホームで過ごす犬は全体
      のわずか。
      大部分の引退犬は、里親ボランティア宅に引き取られていきます。

      情緒が安定している引退盲導犬は、家庭犬として申し分なく
      最高の伴侶になることでしょう。

      ただし、協会は高齢の大型犬(しかも引退犬は長寿傾向にあり)
      を引き取る前に、里親希望者に来たるべき「介護」について
      必要な情報をお伝えし、覚悟を持っていただいた上で、
      譲渡するのが筋だろうな、と思います。
      (※実際、この点についてはしっかり説明していること
        とは思いますが・・・・)

      もちろん、要介護とはならず天寿を全うする引退犬たちも
      たくさんいるでしょう。
      ですが、もし寝たきり生活となったら…。
      里親さんの金銭的、体力的負担は、想像を絶するものがあります。
      介護生活を視野に入れた上で、里親さんに引き取られることは
      ヒト、犬が最後まで共にハッピーに暮らすために不可欠なこと。

      今は、まだ比較的若々しく、元気な犬でも、3年後、5年後は
      わかりません。
      要介護とならずとも、生き物である以上、加齢と共に何かしら
      身体に異常が見つかり動物病院に通う頻度が格段に増えます。
      高齢の大型犬の飼育には、どれほどの費用と労力が必要となるのか、
      冷静な考えを促すことも譲る側の大事な務めですよね。

      これら事前説明に加え、個人的に強く思うのが、
      寝たきりになった引退犬とその里親さんをサポートする
      「介護ボランティア」の必要性です。
      現在、介護はほぼすべて里親さんとそのご家族で行われ
      ているようですが、もし、必要な時に、協会に登録する
      介護ボランティアのサポートが受けられたら、
      精神的にも体力的にもどれほど救われるでしょう。
      寝たきりの大型犬を通院させるだけでも、たいへんな
      労力が必要です。

      もし、里親さんご自身もご高齢だったら?
      お病気やケガをめされて介護に手助けが必要となったら??

      適切な表現ではないかもしれませんが、
      国内における引退盲導犬の譲渡については、
      里親さんの善意と献身に多くを依存しているように
      思えてなりません・・・。

      このような状況のままでは、この先、引退犬の里親希望者が
      増えるとはちょっと考えにくいのですよね。

      里親制度は、本当に素晴らしいマッチング制度です。
      引退盲導犬には、愛情を一身に注いでもらえる終の棲家を、
      里親希望者には、素晴らしい伴侶となる家庭犬を・・・。

      1組でも多くマッチングを成功させには、里親希望者を
      増やすこと、そのためには広報活動に加え、協会による里親への
      アフターケアも必要になってくると私は踏んでいます。

      4933185383_36ab3a45f4.jpg
      [photo by AndreHugosPlace]


      協会による金銭的な援助(必要な医療費の一部補助など)は
      財源的に難しいでしょうが、最も里親さんの身体的負担が大きい
      「介護」を手助けするボランティアの育成・紹介は、
      やってできなくないのでは?
      (もちろん、実際やるとなると、課題山積みだと思いますが)

      また、里親支援は、「老犬介護で大変な思いをされている飼い主
      さんのお役に立ちたい」というボランティア志願者の純粋な願いを
      満たすことのできる二次的側面もあります。
      私見ですが、愛犬を介護生活の末に看とられた方の中には、
      同じように犬の介護に直面している飼い主さんのお手伝いをしてさしあげ
      たい、との思いでおられる方が少なくないようにお見受けします。
      ご自身が経験されたからこそ、介護者が直面している精神的、体力的
      辛さが手に取るようにわかるのですね。
      これは、人としてとても尊いこと。
      介護ボランティアでは、ご自身と愛犬との貴重な介護経験を
      いかすことができるのです!


      以前、チーム・ウィルの活動を知って、ボランティアで
      お手伝いできることがあれば・・とお問い合わせくださった方が
      いらっしゃいました。
      手厚い介護の末、愛犬を看取られたその方の強い想いが
      ひしひしと伝わってきました・・・・。


      引退犬里親に関心はあるものの、実際に引き取るのは
      状況的に難しいという方々の中からも介護ボランティアに手を挙げて
      くださる方がいらっしゃるかもしれません。
      サポートを必要としている里親さんに、「ヒトと犬の役に立ちたい」
      と願うボランティアの気持ちをなんとかうまくマッチングすることは
      できないものでしょうか?

      課題・難題はそれこそたーくさんありますが、まずは
      最初の1歩を踏み出したいものです。
      手始めに、里親経験者にアンケートしてみては
      いかがでしょうか?

      趣旨に賛同し、無償でレクチャー協力してくれる獣医さんやペット
      関係者も必ずいるはず!

      「求めよ、さらば与えられん」ですね、うん。


      なーんて話しを、協会に知り合いがいたら、とうとうと
      しちゃうのですけれど・・・。


      はっ、またグダグダとりとめもなく書いてしまいました・・・。
      超長文に、最後までお付き合いただき、ありがとうございました
      &読みぐるしい点はどうか御容赦をm(__)m


      (今日の1枚)

      上でご紹介した、老犬介護ボランティアの件でお問い合わせ
      くださったW様の愛犬ラブちゃん。
      (携帯写真のため、ちょっと小さめ)

      2010_0220_111.jpg

      ラブちゃんお気入りのお散歩カートは、ご家族がネット
      オークションで見つけた昔の乳母車(ヒト用)。
      藤製のため、軽量で通気性がよく、持ち手の位置もちょうど
      よい高さ(かがみ腰にならずにすんだそうです)。
      底はもちろんフラット。
      方向転換もしやすかったそうです。
      アンティークの凝った模様もおしゃれ。
      ラブちゃんのご機嫌な表情が可愛いですね(*^_^*)
      01 : 11 : 54 | つぶやき | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
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      コメント
      ----

      そうですねぇ~引退盲導犬を引き取ってくださる方にもボランティアは必要だと思います。
      人生、助け合いは必須ですね。
      なにかお手伝い出来ないものかと、考えて下さってる方は沢山いるはずです。
      まず、情報源がないとなかなか先へは進まないでしょうが・・・(^-^;

      難しいところですね~
      by: non☆(@'ω'@)たん * 2010/09/13 11:52 * URL [ 編集 ] | page top
      ----

      nonたんさん、

      そうですよね。
      引退犬の里親さんの多くは、愛犬の介護を苦労に思ってはおられないかもしれません。
      でも、現実問題、寝たきりの大型犬の介護は体力的にも超ハードです...。
      お仕事をされている方は、厳しいだろうな。
      シッターサービスを利用するとしても、お金がかかりますしね(>_<)

      それぞれの「善意」をうまくつなげていく方法はないものかと、ついつい考えてしまいます。

      って誰に頼まれたわけでもないのですけれど(笑)
      by: だい * 2010/09/13 12:24 * URL [ 編集 ] | page top
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      by: * 2013/07/21 20:46 * [ 編集 ] | page top
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