スーパードッグ - 災害救助犬
      2010 / 07 / 20 ( Tue )
      昨日放送されたNHK番組「スーパードッグ 災害救助犬」にて
      国際救助犬連盟(IRO)世界大会の模様が紹介されました。

      世界各国から災害救助の第一戦で活動している精鋭たちが集い、
      炎天下の中、倒壊した家屋やがれきなどの下に埋もれた3名の
      模擬被災者を見つけ出す本番さながらのテストに挑戦していました。

      制限時間は30分。いかに迅速に3名の模擬被災者を発見することが
      できるかが採点の大きなポイントのようです。
      35度近い酷暑の中、足場の悪い瓦礫の山々をものともせず
      広い敷地をハンドラーの指示どおり捜し歩く救助犬たち。

      ※以降の写真はすべて番組およびブ本記事とは直接関係ありません
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      [Photo by Skywider Design] ※上3枚全て


      番組では、毎年好成績をあげているスイス陸軍の普段の訓練風景も
      紹介されました。
      雪崩に見舞われるスイスは災害救助犬発祥の国ともいわれ、災害
      救助犬の育成は陸軍が担当しています。(ちなみに、スイス陸軍は
      スイス災害救助犬協会(REDOG)とともに救助犬の国際基準策定にも
      深く関わっているようです)

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      [photo by alpinemeadows]


      スイス陸軍では、取り壊しが決定している建物などを利用して
      本番さながらの訓練を実施したり、700頭近い犬の中から特に
      救助犬としての素質の高い10頭を選抜し、訓練を行っている
      様子が紹介されました。

      番組で紹介された参加ペアの中で、私が最も印象に残ったのが
      優勝候補の一角と目されていたスイス陸軍のベテランハンドラーと
      Gシェパードのコンビ。
      このペアは昨年の国際大会では同種のテストで最高得点をマーク
      したとのこと。

      通常、模擬被災者3名はそれぞれ離れた場所に隠れていましたが、
      このベテランペアの時には難度を上げ、2名が同じ建物内
      の別々の箇所に隠れました。

      気温35℃の中、捜索開始。
      ハンドラーは、長年の勘から「建物の中に必ず被災者がいる」と踏み、
      相棒の体力消耗防止と士気高揚のため、まず最初に建物を捜索
      するよう指示しました。
      2分ちょっとで見事一人目の被災者を発見!
      ところが、これまでの体験から「もう建物に被災者はいない」と
      思い込んだハンドラーは相棒に建物から出て外を捜索するよう指示
      しました。

      犬は一旦外に出たものの、しばらくしてまた建物に戻ります。
      (暑さを嫌がり、日陰のある家屋で休みたいのだな。)と
      感じたハンドラーは、建物から犬を呼び戻すと、水を飲ませ、
      体を水で湿らせてから捜索を続行します。
      再び建物に向かう相棒の姿を見て、ようやくまだ中に
      被災者がいることに気付くハンドラー。

      建物内にいた二人目の被災者を見つけましたが、すでに
      時間が経過しており、残り1名の被災者を発見できない
      ままタイムオーバーとなってしまいました。

      このハンドラーは、テスト後のインタビューで「思い込みは
      救助活動において絶対してはならない致命的なミスだ。」と
      おっしゃっていました。

      彼らの実力からすれば、確かに不本意な結果だったことでしょう。
      ですが、私はこのハンドラーは今回とても得難い貴重な経験をしたと
      思いました。
      今回の失敗は、必ず災害現場で活かされます。
      大会での失敗を、今後の救助活動に活かし、一人でも多くの
      人命救助に繋げること、それが大会参加の一番大きな意義である
      ように感じました。
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      [photo by Swiss Red Cross]


      今回、初出場の佐藤&ファーナ号ペアも然り。
      慣れない遠い地でのハイレベルな国際競技。
      広いフィールドの捜索をはじめ、初めて経験することが多く
      緊張とストレスはものすごいものがあったことと思います。
      そのような中、大舞台で体験した一つ一つが、この前途有望な
      若いペアの大きな大きな財産になったに違いありません。
      これからの二人の活躍が本当に楽しみです!!


      番組では取り上げられませんでしたが、日本から参加された
      村瀬&エロス組が7位と好成績を収めました。(同ペアは昨年の
      世界大会では4位)おめでとうございました。


      地震や風水害の多い日本において、災害救助犬による捜索の場は、
      今後ますます増えていくことでしょう。

      今回、優秀な災害救助犬と訓練士(ハンドラー)の育成に真剣に
      取り組む方々の姿を番組で拝見し、とても心強く感じました。


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      [photo by Dogville74]※上3枚全て


      国内の災害救助犬育成環境が海外と比して恵まれているとは
      いえない中、世界に通用する災害救助犬と訓練士の育成に日々力を
      注いでいる人々の存在を、番組を通じて多くの人に知っていただく
      よい機会だったと思います^^。
      (かくいう私も、災害救助犬の訓練や試験の様子を見たのは初めてでした。)


      日本からはるばる東欧まで遠征し、厳しいテストを経験した災害救助犬と
      ハンドラーそして関係者の皆さん本当にお疲れ様でした!

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      [photo by Dogville74]  スイス災害救助犬協会(REDOG)の訓練に参加したメンバーさん。

      皆さんとてもいい笑顔デス(*^_^*)。
      犬も人も、楽しみながら訓練に取り組みたいものですね!
      18 : 52 : 52 | 犬の話題 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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      コメント
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      訓練は厳しいものですが、笑顔も大切ですね~。
      最近のゲリラ豪雨で災害救助犬が活躍しているのをテレビで見て、本当に犬にも訓練士にも感謝しなければいけないなと改めて思いました。
      by: non☆(@'ω'@)たん * 2010/07/21 15:26 * URL [ 編集 ] | page top
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      はい、笑顔はどんな時もできるだけ絶やさないでいたいものですね(*^_^*)

      本当にそうですよね。
      災害現場は危険と隣り合わせだと思います。
      (911テロでは多くの救命士、救助犬が殉職したと聞き及びます・・・・)
      救助に関わる人や犬に感謝の気持ちを忘れずにいなくては、ですね!
      by: だい * 2010/07/21 18:33 * URL [ 編集 ] | page top
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