盲導犬について思うこと
      2017 / 10 / 22 ( Sun )
      明日、超大型の台風が関東を直撃しそうとか・・・💦
      人的被害への懸念はもちろんのこと、冷えるこの時期
      野生の鳥や動物、放浪生活を続ける迷子動物たちは、
      うまくしのげるのかなぁ・・・と💦



      今日はここ最近気になっていたことにちょっと触れたいと思います。


      SNSをなさっている方はご存じかもしれませんが、ユーザーに体罰を加えられていた
      盲導犬の動画がSNSで拡散されて非難が集まり、提供した育成団体が当該盲導犬を
      ユーザーから引き上げ、ひとまずめでたしめでたし、と報じられた一件がつい最近
      ありました。


      えー、正直な感想を申しますと。

      本当に盲導犬をユーザーから引き揚げたのかなぁ??

      でした(-_-;)

      5555788581_8e8842c4ce_z.jpg
      [photo by smerikal]



      団体により、保護後の当該犬とされる動画が公開されましたが、本当に
      その子であるとの検証はできないわけで・・・。
      (まぁこれぞ、ゲスの勘繰りというものかもしれませんが(-"-;A ...アセアセ)

      なぜそう思ったのか。

      それは、盲導犬育成事業が「福祉事業」であるためです。

      そこにこそ、一度提供(貸与または譲渡)した盲導犬を、
      不適切な飼育管理が強く疑われるユーザーであっても、
      育成団体がその長い歴史の中で実際に完全引き上げに至った事例が
      ほぼ皆無に等しい理由があるのだろうと、協会職員さんからのお話を
      通じて理解していました。
      (※私が以前お話を伺ったのは、今回報じられた育成団体ではなく、
         日本盲導犬協会でありますが。)

      本虐待騒動に関し、全国盲導犬施設連合会(※)が声明文を発表しましたが、
      その中にも以下のとおり明記されていました。
      (※ちなみに、今回引き上げを実行したとされる団体は、こちらの
      連合会には未加盟)

      「盲導犬を適切に飼育管理できないユーザーには、
       盲導犬の貸与はいたしませんし、万一、犬に対する
       暴力行為などがあり、指導によって改善されない場合には、
       貸与後でも犬の引き上げを行います。」


      規定にも同様の内容が記載されています。

      が。

      実際には、ユーザー希望者の「動物と暮らすための資質・適性」を
      多角的に入念に検証することなく、数度の面接を経て、所定の
      共同訓練を受けた希望者にはほぼ「等しく」盲導犬を提供している実態があります。
      (※研修の過程で、提供を断るケースもある旨伺いましたが、
        それはユーザー希望者に歩行障害などが認められ、
        盲導犬との歩行がかえって双方に危険となりかねないケースの模様)


      表だっては報じにくい、視覚障碍者への福祉を優先せざえるを得ない諸々の
      事情、しがらみ、協会のジレンマがそこにあるのを感じます。


      15380674170_366aa80df0_z.jpg
      [photo by smerikal]




      物事にはすべからく明と暗の部分があるように、盲導犬育成事業も
      またしかり。
      個人的には、盲導犬育成事業の「暗」の最大の部分は、
      そもそも動物との暮らしに不適な人にも等しく盲導犬を提供
      してしまっている点にあると考えます。

      カッと激高しやすく、思い通りにならないとイライラ、うっ憤を
      盲導犬にぶつける、罵声、体罰を加える、
      協会から受けた指導に従わず、基本的なお世話すらおなざりにする等々

      なぜ、多くのヒトの善意と努力で育成した大切な盲導犬を、
      簡易な性格適性検査すら実施することなく、数度の面接だけで
      貸与してしまうのか。
      もしくは、なぜそうせざるを得ないのか。

      そこにこそ、国内における盲導犬事業の最大のジレンマ、
      問題点が存在するのではないでしょうか。

      先にも書きましたが、盲導犬事業を取り巻く実情にあまりに無知な
      私たち「部外者」の正論や感情論では到底太刀打ちできない根深い
      センシティブな問題が存在するのだろうな、と感じます。

      でもその一方で、盲導犬への体罰や、明らかに度を越した不適切な
      飼育を目にした場合は、募金する側が強く異を唱え、協会側に毅然と
      説明を求めていく姿勢はとても大切なのだと思いました。

      その積み重ねが、ひいてはより踏み込んだ慎重なユーザー査定に
      繋がることになるかもしれません。


      6060083868_4b51418347_z.jpg
      [photo by smerikal]



      現状を考えれば導入は非常に難しいでしょうが、
      個人的にはぜひユーザー希望者には性格適正検査の実施を前向きに検討いただきたいと
      切に願います。(運転免許試験の際に受けるようなアレです)

      適性検査にて、攻撃性や自己中心性、反社会性などの
      傾向が強くみられた希望者には、盲導犬のハーネスを渡さないとの
      英断を協会側が下せる環境作りに向けたサポートも必要かもしれません。
      虐待の発見・認定や引き上げが実際には難しい現状を踏まえると
      「入口」での入念なユーザーの適性判断は不可欠かと。

      アニマルウェルフェアの観点からモノ申す人々と、
      社会的弱者の福祉、権利についてモノ申す人々との狭間に立ち
      協会も諸々難しい立場にあろうことは推察されますが、
      使役動物たる盲導犬もまた庇護されるべき「弱者」の立場である以上、
      アニマルウェルフェアの観点からいっそう入念なユーザー査定の実践を
      強く望みます。

      最後に。

      一般にユーザーさんとパートナー犬は、貸与後、半年から1年かけて
      トライ&エラーを繰り返しつつ、深い愛情と信頼で結びつく相棒になるとの
      お話を職員さんから以前伺いました。
      その過程で、ユーザーさんも私たち同様、上手く指示が伝わらない時
      などは、少々イライラすることもあるかもしれません。
      体罰はもちろん言語同断ですが、あたたかい視点でペアの姿を
      見守っていけたらいいな、と思う次第です^^


      6062847692_f06bc9df8e_z.jpg
      [photo by smerikal]

      ※コメント欄を開けておきますので、本記事についてご意見がおありの方は
       どうぞコメントお入れくださいませm(__)m
       
      17 : 57 : 45 | 犬の話題 | コメント(0) | page top
      <<オラの七五三♪ | ホーム | タイトルなし>>
      コメント
      コメントの投稿














      管理者にだけ表示を許可する

      | ホーム |