安楽死について
      2016 / 09 / 28 ( Wed )
      私は、過去に愛馬を2頭安楽死させました。

      共に人間年齢に換算すれば90歳以上の高齢馬。
      最後は、自力で起立不能となり、延命はせず逝かせました。


      2頭目の馬を送ったのは、ちょうど1か月前のこと。
      彼は、晩年かなりトモ(後肢)の筋肉がやせ衰えてしまいました。

      その様子を見知っていらしたある方(仮にAさんとします)は、
      こうおっしゃったとか。

      自分だったら、あそこまで老いる前にラクにしてあげた、と。


      なるほどな、と思いました。
      それも一つの愛情だ、と。
      イギリス生活が長くていらしたその方がそうお考えになるのも納得ですし、
      ヒトそれぞれ、ものの考え方、価値観は違います。
      動物のQOLを考えた末、よかれと下した判断に、正解も不正解もないと
      私は考えています。


      ある知人(仮にBさんとします)は、自力で立ち上がれなくなった愛馬の
      体を天井から吊るしたワイヤーで支え、2か月間厩舎内で闘病生活を
      共にがんばり通しました。

      (これは本当に馬のためなのか?)
      (自分のエゴで延命しているだけではないのか??)

      おそらくは、常に自問自答しながら・・・・。

      もし、彼女たちの闘病姿を目の当たりにしなかったならば、
      私も似た行動をとっていた可能性は高いです。


      愛馬が老いて自力で立てなくなる状態まで頑張らせたことを
      私は後悔していません。
      倒れる直前まで、彼らは放牧地で仲間と普段どおりのんびり草を食んで
      過ごし、深刻な疾患・ケガ、痛みとは無縁だった(と思う)から。

      でも、一方でAさんのような考えもアリだと思います。
      肝心なのは、オーナーである「自分(たち)」がどうしたいのか、
      どこに重きを置くのかをしっかり考えておくことなのかな、と。


      今、この記事をお読みくださっている皆さまは、愛する動物の安楽死について
      考えたことはおありでしょうか?
      Aさんタイプか、Bさんタイプか、それとも私と同じタイプ??
      繰り返しますが、そこに正誤はないと思います。


      今日は、動物の安楽死について書かれた非常に興味深い記事を
      シェアいたします。
      動物と暮らしておられるすべての方にご一読いただきたい記事です。

      とりわけ筆者(獣医さん)が考える安楽死決定の以下のパターン分けは、
      非常に的を得ていると感じました。


      1、安楽死は許容しない、自然死を絶対的に望む

      2、死病の際、苦痛を一切感じさせないよう、まだ症状が出ないうちに
        積極的安楽死を行う

      3、死病の際、苦痛(疼痛、呼吸困難、摂食不可能、自力起立不可能、不快感など)を
        少しでも感じたら、積極的安楽死を行う

      4、死病の際、苦痛が投薬等によって改善不可能だと判断した場合、安楽死を行う

      5、死病の際、多少の苦痛はあるが、可能な限り自然死を望み、
        人道的とは言えない苦痛が生じた場合は安楽死を行う



      私の考えに最も近いのは「4」。
      でも、いざそのときになると逡巡し、延ばし延ばしで結果「5」と
      なってしまう可能性が否めない気もしています・・・・💦


      『動物は飼主が全てです。飼主が命を握っているため、
       飼主の選択あるいは行動一つ一つが、
       動物の生命の分岐点を複雑にさせています。』




      肝に銘じなければ・・・・。


      ではではぜひ、ご一読ください。

      動物の安楽死

      IMGP4633.jpg



      学生時代、ある先生がよくおっしゃっていました。

      「よりよい死を考えることは、よりよく生きることでもある。」

      この言葉が今、頻繁に思い出されます。



      (最後に)

      馬のオーナーとして、最も恐れていたことは愛馬が疝痛(腹痛)に
      見舞われることでした。
      助かる見込みがあるのかないのか、その見極めが難しく、
      痛み・苦しみをどこまで耐えさせるか、
      どこで安楽死を決断してあげるべきか、「馬にとって最適なタイミング」
      の見極めは難しいと考えていました。

      幸いにも、2頭ともに疝痛のあの惨い苦しみを味わうことなく
      旅立てたことは本当に幸運でした。

      馬たちをお世話くださった方々、見守り続けてくださった方々
      そしてがんばってくれた馬たちに深く感謝・・・・。


      02 : 11 : 43 | 飼育・介護関連 | page top
      | ホーム |