いざ生きめやも
      2016 / 09 / 08 ( Thu )
      ここ連日、可愛いお預かり組のお写真ご紹介をおさぼりし、
      つぶやき投稿が多くてすみません。
      ホテル日誌はフェイスブックにて・・・・と申しましても
      FBアカウントをお持ちでない方にはご覧いただけませんよね(>_<)


      と書きつつ、今日もつぶやきです。



      この10日間、私の東京での生活に従前と変わったことはありません。

      お預かり組と寝起きを共にする生活。

      でも、ふとした瞬間(ああ・・・)と思うのです。


      もう、私の馬は牧場にいないんだ・・・・と。


      常に愛馬のことを気にかけていたわけではありません。

      でも、ふとした時に想像していました。

      広い牧場で、澄み渡る空の下、時に心地よい風を受けながら、
      のんびり草を食んでいる一頭の栗毛の姿を。

      彼が、のんびり牧場で暮らしている。

      その事実が、私に長年安心感と癒しを与えてくれていました。

      foodpic7212931.jpg
      私はこの馬に、この牧場に多く支えられていたんだな、と改めて。


       そうだ、年々の春はおまえを必要としたではないか。
       あまたの星はおまえに感じとられることを求めたのだ。
       過去の日の大浪がおまえに寄せてきたではないか。
       または、開かれた窓のほとりをすぎたとき、
       提琴の音がおまえに身をゆだねてきたではないか。
       それらすべては委託だったのだ。

                  ライナー・マリア・リルケ 「ドゥイノの悲歌」より
                              (筑摩書房 手塚富雄訳)





      CIMG0615 (2)

      「先生に、一番心安らぐ場面を思い描くように言われたから
       治療中この牧場をイメージしているの。だって、ここは楽園だから。」


      当時、ペインクリニックに通っていらした知人が、牧場の走路を
      並んで歩いていた私におっしゃいました。





      画像 098

      もし同じ状況になったなら、きっと私も牧場をイメージすることでしょう。


      愛する馬たちがのんびり牧草を食み、

      傍らを、黒いコリーがさも得意げに駆けめぐり、

      上空ではひばりが囀り・・・・

      そんな光景を、少し離れた場所から目を細めニコニコ嬉しげに

      眺める牧場の守り神がいて。


      そこを楽園といわずしてなんといおう。




      画像 041


      気づけば、みんなあちらにいってしまったけれど、
      あの時間が、思い出が、今も私を支え続け、
      そしておそらくは、こう伝えている気がするのです。


      風立ちぬ、いざ生きめやも。


      いざ生きめやも、と。



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