関節炎?
      2010 / 05 / 30 ( Sun )
      5月も終わりますね。
      例年では衣替えの時期ですが、今年はまだ
      しばらく長袖がは離せなさそうなお天気ですね


      さて、今日は関節炎に関係する話題です。

      玄関に出迎えてくれたベリーの歩様が明らかに
      おかしいのに気付きました。

      ピョコタン、ピョコタン

      右前足をかばい、床にしっかりつけることができません。
      朝の散歩でも変わったところなし、ほんの数時間前は、
      元気に玄関に送り出してくれていたのですが。
      室内にいたベリーの悲鳴や物音を耳にした家族もいません。

      外傷、腫れはみられず、肢をにぎったり、肘を軽く伸展させても
      まったく痛がりません。足裏も念入りにチェックしましたが、
      異物や傷なども見あたらず。
      半日様子を見て、動物病院に連れていきました。

      病院に着いたとたん、シャッキリしてスタスタ歩こうとする
      ベリー。痛みは特段ひどくなさそうですが、要注意です。

      獣医さんの触診でも痛みを訴えることもなく、歩様チェックも
      スタコラサッサ。
      高齢犬を多数診察していらした獣医さん、まず関節炎を
      疑っているようです。
      前肢で痛みを訴える箇所は、多くが「手首と肘」。
      (ヒトと同じですね)
      ちなみに、ベリーのように歩行異常が上腕骨より下に見られるものを
      「支柱肢跛行」といい、痛みのため常時肢がつけない場合
      (骨折や関節炎など)と、体重をかけることで痛みを感じ
      肢をついている時間が反対の肢に比べて短くなるもの(例:軽度の
      関節炎、軽度の捻挫、足裏の異常など)があります。
      ベリーは現段階では後者にあたるようです)

      先生の診断は、「初期の骨関節症の疑いあり」。
      「プレビコックス」というコキシブ系の非ステロイド系
      抗炎症鎮痛剤を3日分処方いただき帰宅しました。
      数日間は、運動厳禁です(もちろんお散歩もNG)。

      sh01_more041_pht2.jpg

      緊張して病院ではスタスタ歩いていたベリーですが、
      我が家に着いたとたん、ピョコタン再発・・・。

      もし、「プレビコックス」が効いた場合は、骨関節炎の疑いが
      高まります。

      激しい運動をした心当たりもなく、適性体重もずっとキープ
      しています。(今日の診察では若干痩せ気味とのこと)
      いろいろなことがぐるぐる頭をめぐります。

      室内環境の負担軽減策が不十分だったのか?
      もっと早く関節保護サプリの投与に踏み切るべきだったか?
      ここ最近、散歩の距離が長すぎたか?
      ベリーのサインを見逃していたのか? etc...

      ただ一つ言えることは、もしベリーの跛行が骨関節症
      (変形性関節症)によるものだとしたら、これ以上
      症状を進めないよう手を尽くすしかない、ということ。

      関節の軟骨は一度損傷すると、元の正常な状態には回復
      することはない、といわれます。
      病状を悪化させないためには、体重コントロール、適度な
      運動制限、消炎剤または質の良い犬用関節保護サプリ投与に
      よる痛みのコントロール、室内でのスリップ・関節の負担
      軽減策などの徹底が必要です。

      1週間前に、検診チェックを受け、よい結果だったことから
      内心(まだまだ若いゾうちの犬)と安心していました。

      「大型犬の6歳は、れっきとしたシニア。
       老いは見た目では判断できない。
       あなたもボクももちろん犬も、今が一番若い。
       誰でも「今」が過ぎれば歳をとる。でしょ?」

      確かに私に慢心があったのかもしれません。

      老いを回避することは不可能ですが、人間同様、犬においても
      老化の速度を弱めることはやり方次第で可能だと思います。

      まだまだ若いと思っていた愛犬に、老いの兆候を見つけて
      いろいろ考えさせられたこの週末。

      以下は、関節炎に関するサイトのご紹介です。

      こちらでは、飼い主さん向けに骨関節症(=変形性関節症)に
      ついて漫画でわかりやすく説明してくれています。

      ノバルティスアニマルヘルス株式会社

      今回ベリーが処方された「プレビコックス」製造元のメリアル
      ジャパン社のサイト。
      変形性関節症の症状チェックリストもあります。
      メリアルジャパン

      最後に、今回処方された非ステロイド系抗炎症鎮痛剤
      「プレビコックス」について少し。

      「プレビコックス」、「リマダイル」も、共にシクロオキ
      シゲナーゼ (Cyclooxygenase, 略してCOX))という酵素の働きを
      阻害するために用いる非ステロイド系消炎鎮痛剤です。

      COXには1と2があり、COX-1は主に胃粘膜の保護や血流・血圧維持、
      COX--2は炎症や癌細胞を増殖させる働きをする酵素だとか。
      「リマダイル」はCOX-1 とCOX-2、「プレビコックス」はCOX-2の
      活性を阻害する薬(COX阻害剤)ですので、COX-1の活性を
      阻害した場合、胃粘膜障害、腎障害(腎機能の低下)、出血傾向などの
      副作用が出やすいとされ、胃粘膜保護剤やH2ブロッカーと併せて
      処方されるケースも多いそうです。

      結果、鎮痛剤としては、COX-2(炎症や癌細胞の増殖作用)を
      選択的に阻害する薬剤の方が、胃粘膜障害、腎障害などの副作用が
      少ないと考えられ、COX-2選択性鎮痛剤の開発が現在ではメインと
      なっているそうです。

      現在、脚光を浴びている「プレビコックス」は薬事法で劇薬に指定
      されています。
      (劇薬とは、致死量が、経口投与で体重1kgあたり300mg以下、
       皮下注射で体重1kgあたり200mg以下のものとされます)
      ※「劇薬指定」の動物医薬品は、この他にもあります。

      「副作用はほとんどないから、大丈夫。
       長期間、使うこともできるよ。」という獣医さんの説明だけでは
      ちょっとなぁ・・と感じる飼い主さんへ、日本語の添付文書が
      ダウンロードできるサイトです。

      MERIAL VET CLUB
      (※添付文書には、2週間毎の獣医師診察のもと、最長投与日数は
        56日を限度に、と書かれています。慢性的に関節炎に苦しむ愛犬の
        オーナーにとって、果たして56日が「長期」と捉えられるか
        どうか?)

      アメリカでは、飼い主向け説明書(Client Information)が製薬会社
      から提供されていて、プレビコックスを処方する際、飼い主に
      こちらの説明書を渡している動物病院も多いとか。
      Client Information

      飼い主向け説明書には、獣医師に伝えるべき情報、考えられる副作用、
      他の薬と併用してもよいか等について記載されています。
      私が、「おっ」と感じたのは、末尾に製品に対する
      製品問い合わせ先の電話番号が記載されていた点。
      (ちなみに、先にご紹介した日本語の添付文書には問い合わせ先は
       見あたりません。)
      アメリカも、日本もまず「かかりつけ獣医師に質問・相談」という
      スタンスは同じです。

      うーん、「お国柄の違い」の一言で片付けられないように思うの
      ですが、皆さんはどうお感じになりますか?

      ちなみに、上でご紹介したPDFは、共にFDA(アメリカ食品医薬品局)
      のホームページの「SERCH(検索)」で薬品名(Previcox)を入力
      するとヒットします。英語版仕様書(添付文書)も入手できます。
      (リマダイルを調べたい方は、Rimadyl と入力ください)
      FDA


      今回処方された「プレビコックス」
      IMG_0177_convert_20100530231922.jpg
      薬の名前も、用法についても、明記はありません。
      きわめてまれだとしても、過去発生した副作用の事例や
      想定されうる副作用などの情報は把握しておきたい!
      と思われる飼い主さんの気持ちも、理解できます。

      農林水産省 動物医薬品検査所の「副作用情報データベース
      では、薬品名(または成分名)、調査対象期間を入力して検索すると、
      過去に報告された副作用(疑わしい症例も含む)事例を確認
      することができます。
      (ちなみに、プレビコックスについては発売が開始した
       平成19年から平成21年までの間に計7件報告され、うち、
       因果関係ありとされたケースは4件(3件は投与後に死亡)、
       関係なしが1件、不明が2件)

      確かに副作用はゼロではありませんし、中には痛ましい
      重篤なケースも認められますが、投与のリスクと効能を秤にかけ、
      犬のQOLの維持向上のため最適な判断を冷静に下すことが私たち
      飼い主の務めなのだと肝に命じる日々です。。
      そのためにも、情報は多いにこしたことはない、と考える
      次第です^^

      うわ~、今日もすっかり長くなってしまいました(^^;)
      最後まで、お付き合いいただきありがとうございました!
      23 : 56 : 56 | 犬の病気関連 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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      コメント
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      難しい事は解りませんが、ウチも犬がいる身としては人ごとじゃないので心配です。(´・ω・`)
      人間も年を重ねる毎にあちこち支障がでますしね。
      症状が悪化せず元気モリモリになる事を願ってます♪ファイトーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!

      by: non☆(@'ω'@)たん * 2010/05/31 13:05 * URL [ 編集 ] | page top
      ----

      nonたんさん

      こんにちは!

      ご心配いただき本当にどうもありがとうございます。
      お気持ちが、とっても嬉しいです(*^_^*)。

      幸い、薬が効いて痛みは取れたようで、歩きは元に戻りました!
      でも、明日いっぱい安静にしておこうと思います。

      すっかり元気になったら、また大好きな牧場に連れていってあげたいですね。

      私もファイトイッパーツでがんばりまっす!!
      by: だい * 2010/05/31 15:25 * URL [ 編集 ] | page top
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