セミ
2016 / 08 / 03 ( Wed ) 今朝、東大をお散歩中、セミが止まりました。
長手袋をした、私の二の腕に。 何やら前方からぶうーんと羽ばたくものが接近してきたな、と 思った瞬間、我が太ましい腕にすちゃっとランディング。 よくよく見れば、ソフトな薄緑色のボディにみずみずしさを感じる羽。 どうやら羽化してまださほど日数は経っていない模様です。 これほど至近距離からセミを眺めたのは久しぶり。 しげしげ見入っていますと、さすがにセミのほうも(ん??)と 気づいたのかじりじり後ずさり。 そして「じっ!」と飛び立っていきました。 (捕食されずに寿命を全うできるといいな。 わずか数週間の命なんだし・・・・・) 今を盛りと鳴き競うセミたちの大合唱の中を わんずとお散歩しながら、(あれ?待てよ・・・) 私はセミの寿命を短いと感じ、それに哀れみを感じている。 でも、今を必死に生きているものに憐憫を感じる自分こそ 哀れで傲慢で滑稽な存在なのではあるまいか!? そもそも自然の前では、寿命の「長短」なんぞ存在しない気が・・・。 生きて、生きて、ひたすら今を生きて、生を終える。 That's it. ![]() だから、自らの至らなさを生涯悔いても、 最愛の犬が生き抜いた6年10ヵ月を短かったと嘆き憐れむことは もうすまい、と改めて。 |
| ホーム |
|