あなたがペットの安楽死を決断するとき
      2016 / 06 / 22 ( Wed )
      先週実家に帰省した折、自室の机周りを少しお片付けしました。
      その際、以前購入したものの、読みかけ途中でほかっていた本が
      ひょっこり出てきました。

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      リンダ・ピーターソン著「あなたがペットの安楽死を決断するとき」
      (原題:Surviving the Heartbreak of Choosing Death for Your Pet)



      この本をはじめて手にした当時、ベリーもゴンタもDDも元気で
      「安楽死」の決断は、「遠い将来に起こりうるかもしれない可能性の一つ」
      に過ぎませんでした。

      購入した理由は、おそらく高齢犬と密接に携わる仕事を始めるにあたり、
      参考知識として一読しておこう、程度の気持ちだったように思います。

      今回、はじめてじっくり最後まで読んだわけですが、良書だと思いました。
      著者ピーターソン女史は、長年アメリカでペットロス・カウンセラーとして
      多くの家族の葛藤と苦悩と悲しみに真摯に向き合っていらしたことが
      伝わってきました。

      「安楽死」の決断に悩むご家族に限らず、辛い死別を経験したご家族に
      とっても、示唆に富む部分の多い内容だと感じます。
      (大部分は安楽死に関する内容ですが)
      当初、アメリカ人は安楽死に対し、我々日本人よりは抵抗が少ないのではと
      漠然と予想していたのですが、どうしてどうして。
      (あなたはわたしか・・・・)とページの向こうに自分をみている感覚に
      ちょっと驚きました。
      愛する動物の死を悼むに国籍は関係ないんだな・・・・と改めて。


      一応アマゾンの当該ページもリンクしておきますね。

      あなたがペットの安楽死を決断するとき
      あなたがペットの安楽死を決断するとき



      本著の終わりで、愛しい子を失い悲嘆にくれる方に向けて、
      悲しみを和らげる回想方法が紹介されています。
      今日はこちらをご紹介してお別れします。

      ***************************
      (「あなたがペットの安楽死を決断するとき」 P.260~265)


      愛しい子のことを考えずにはいられない暗たんたる日々を送っている人にも、
      時折思い出しては悲しみに暮れる人にも、気持ちを和らげるための
      回想方法をご紹介します。
      まずは、これから述べるとおりに、愛しい子のことを思い返してみてください。
      呼吸を整え、ゆっくりと時間をかけて・・・・・。
      文中に出てくる(*)の箇所では、約20秒間考えを静かにめぐらせましょう。




      静かに座って、深呼吸を何度かしてください(*)
      気持ちを落ち着かせ、リラックスします(*)

      想像してください。
      今あなたは木の陰が斜めに落ちている並木道を歩いています。
      その道は遠くにそびえる大きな建物へと続いています(*)
      近づいてみると、その建物は図書館でした(*)
      とても風変りな図書館です。
      この世で人間と暮らしていた動物たちの生涯を綴ったアルバムばかり
      置いています。あなたのペットのアルバムもあるはずです。

      図書館に入り、本棚の間を歩きまわって、あの子のアルバムを
      見つけました。
      金の型押しが印象的な表紙です(*)
      表紙をめくり最初のページを見ると、出会った日の写真がありました(*)
      あなたが見たままの光景です(*)
      あの子があなたを見る目も(*)
      あなたが始めて触れた瞬間も(*)
      ありありとよみがえりましたか?

      あなたのうちの子になって、まずお近づきに何をしましたか?(*)
      どんな時間を過ごしましたか?(*)
      どんなふうに遊びましたか?(*)
      ゆっくりと思い返してください。

      ページをめくっていきます。
      時が経ち、ますます愛しい姿が写し出されています(*)
      どの写真も、最高にかわいい瞬間ばかり写しています(*)

      ペットとのやりとりを思い出してください(*)
      楽しいときはどんな声をあげましたか?(*)
      切ないときは?(*)
      とくに大好きなのはどんなところですか?(*)
      一風変わった行動やおもしろいクセはありましたか?(*)

      かわいがってあげたことを思い出してください(*)
      好きな食べ物は?(*)
      お気に入りのおもちゃは?(*)
      ご執心なことは?(*)
      アルバムに、あの子をかわいがっている最中の写真はありましたか?


      あの子もあなたを愛してくれましたか?(*)
      何かしてくれましたか?(*)
      その時の写真はありましたか?(*)
      それは慰めてくれているところ?(*)
      話しを聞いてくれているところ?(*)
      キスしてくれているところ?(*)
      ひとりぼっちのとき、そばにいてくれたところ?(*)
      ゆっくりと時間をかけて思い返してください(*)

      アルバムは、ふたりで過ごした年月をずっと追いかけています(*)
      楽しかったことも(*)
      辛かったことも(*)
      ふたりが分かち合ってきたことすべて・・・・・(*)
      すべての瞬間(*)
      最後のときまで。

      一緒に暮らした幸せと夢のような日々に耽ってください(*)
      そして、悲しみにも浸ってください(*)
      アルバムはここでおしまいです(*)


      ページをめくっても、もう写真はありません。
      その代り、何かメッセージがしたためられています。
      あの子が、最後にあなたに言いたいことです。


      『最愛の人へ』

      旅立ちのときがきました。
      人間よりも短い生涯なのはちょっと悲しいけれど、でもそれは仕方ないよね。
      もう逝くときがきたこと、わかってね。
      安楽死でも自然死でも、死を怖がることはないよ。
      一部の人間は不安がるけれど、生を受けた以上は当たり前のこと。

      あなたのことが心配で、あなたと一緒にいたかったから、最後までがんばったよ。
      もうそばにいてあげられないけれど、懸命に気遣ってくれたあなただから、
      今度は自分のことを気遣えると信じて、安心していいかな。
      離ればなれになって悲しいときでも、一緒に過ごした思い出や
      このハートがあなたのくじけそうな心に響くといいな。

      長生きや奇跡的な回復は望んでいないよ。
      できれば最後まで一緒にいてもらいたいだけ。
      これまでにたくさんの検査や治療を受けさせてくれたおかげで、
      ずっとそばにいられたこと、よくわかってる。
      でも、もういいよ。
      そのときがきたら優しく撫でて見送ってね。
      最後の1枚はそんなふたりの写真を選んでほしいな、
      そしていつかまた会える日を待っているよ。

      もうひとつの願いは、あなたがすばらしい出会いに恵まれること。
      どんな出会いもふたりの大切な日々には代えられないけれど、
      やっぱり新しい出会いは必要だよ。
      だからいつかあなたにふさわしい子を、あなたのもとへ送ります。
      そうしたら、また新しいアルバムを綴ってね。
      でもそれはもう少し先かな。
      今は、あなたの悲しみを理解し分かち合ってくれる人とのいいつきあいを
      心がけてね。

      大好きなあなたを想って、最後のページは空けておくよ。
      ここに、自分の心を癒している、あなたの写真を貼ってもらいたい。
      この命もふたりで過ごした日々も忘れないでほしいけれど、
      過去にしがみついてはダメだよ。
      人生はすばらしいんだから、新たな一歩を踏み出し、
      新しい愛を育んでほしい!
      そうしてくれるのが何よりうれしいし、心から安心できるんだから。


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